学校すら追放された魔法使いの少女は防御魔法しか使えない〜花吸い戦士と弱虫な魔法使いの成り上がり〜

 魔法使いが最強と言われる世界で、ニーナは防御魔法しか使えないーー

 魔法の戦闘訓練になれば、毎回守る、守る、守る、そして逃げ惑う。

 付いたあだ名は弱虫な魔法使いーー

 そんな彼女にも夢がある。

「私は魔王を倒してそのまま死ぬのが夢。誰の歴史にも残らず、自分の記憶をも全て消し去りたいーー」

 変に記憶力の良い彼女は、生まれた時からの全てを覚えていた。

 母が目の前で何者かによって殺されたこと。
 私が魔王の娘である事。
 私が、私自身が、私だけの……あの事を。

 そんなある日、魔力がほんの少し高いだけのステータス貧弱の戦士がニーナを尋ねる。

「私とダンジョンに潜ってください!!」
「え、嫌です」

 これは記憶を消したい弱虫な魔法使いと、記憶を取り戻したい花吸いの戦士が、儚い真実を探す物語ーー
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