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【閑話】
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タイトル変更しました。
(余りしっくりこないのでまた変更するかも知れません)
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
わたし、メリッサ・スフレは緊張していた。
お父様はこの国の騎士であり、お爺様が手柄を立てて、男爵の位を頂いたのが始まりである。
男爵であるので、小さな街を治める領主であり、平民から貴族になった事で、伝統のある貴族には嫌われていて、領地経営に苦労していた。
故に、娘であるメリッサには王子はともかく、同年代の令嬢と仲良くなるよう強く言ってしまったのだ。
メリッサには妹がいたが、一歳年下の為今回は参加していない。
パーティー会場に着くと初めての豪華さに目を奪われた。すでにグループが作られており、仲間に入れてもらおうとしたが、男爵と言うと仲間外れにされた。お父様には友達を作ってこいと言われていたのに、どうしたら良いのかわからず、1人で席に着いていた。
そんな時だった。
騎士が大声でバーニングハート家の令嬢が来た事を伝えた。
こんな大事なパーティーで遅れてくるなんて大丈夫なの?と思いながら目をやると、その令嬢は私と同じように小さくなって、隅っこに座った。
チャンスだ!
私と同じ匂いを感じたので、勇気を振り絞って声を掛けた。
「あ、あの!」
声を掛けた令嬢は、私に何か用なの?みたいな顔で見てきた。
「わ、わたしはスフレ男爵家の娘で、メリッサ・スフレです!よろしくお願い致します!」
挨拶すると、その令嬢は不気味な笑顔を向けて怖かったけど、すぐに元に戻り挨拶を返してくれた。
「あっ、ごめんなさい。私はシオン・バーニングハートよ。よろしくね!」
握手の手を出してくれたので、嬉しくて両手で掴んでブンブンと振ってしまった。
それでもシオンは怒ることなく微笑んでくれた。
「わたし、こんなきらびやかな大きなパーティーが初めてで、お父様達も友達を作ってくるようにっと念を押されて心細かったんです」
本音で言うと、シオンも同じだと言ってくれて、王子様が来るまで色々と話していた。
どうしよう!
とっても楽しいわ♪
シオンの話術が凄くて、盛り上がったの!
そんな時、ようやく王子様がやって来ました。
色々な令嬢が群がったけど、王子様はキョロキョロして誰かを探していた。
シオンと目が合うとこっちにやってきた。
「お前がシオンだな?」
いきなり尋ねられてシオンは答えた。
「は、はい。シオンですが、何か御用でしょうか?」
シオンが名乗った後、パーンと言う音が響いた。
えっ?
「貴様!この俺様が婚約者にしてやると言ったのに断ったそうだな!何様のつもりだ!!!」
信じられなかった。
いきなり王子様がシオンを叩いたのだ。
突然の事にシオンも固まっていた。
酷いわ!
私は王子様に一言言ってやろうとした時、シオンが叫んだ!
「何すんのよ!このクソガキがーーーー!!!!!」
シオンの幻の左ストレートが王子の顔に決まり、王子は鼻血を出しながら吹き飛ぶのだった。
私はそれをみて、驚くより高揚感を感じた。
そして、シオンが王子様に馬乗りになり、タコ殴りをした。血が飛び散り、他の令嬢達は悲鳴を上げたが、私は綺麗だと思った。
特に、シオンの銀髪に血が着くと幻想的な美しさを魅せて、うっとりしてしまった。
凄い!どうしたら私もあんな風になれるのかな?さっき話していた『魔力呼吸』から始めよう!
帰ったらお父様に稽古を着けてもらわないと!
シオンの隣にいる為には強くならないとね。
メリッサは、シオンの強さに心酔してしまい、帰ったら妹を巻き込んで訓練に励むようになった。
父親はパーティーから帰った娘の様子が変わって戸惑ったが、メリッサが剣を握ることに喜びを覚えて、訓練に付き合うのだった。
メリッサは剣の道を。妹は魔法の才能があり、魔導師の道を進むことになる。
パーティーでシオンと知り合いになり、よく遊ぶ仲になるのはもう少し後のお話です。
ちなみにお父様はシオンが、バーニングハート公爵家の令嬢と知ると腰を抜かすほど驚くのでした。
(余りしっくりこないのでまた変更するかも知れません)
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
わたし、メリッサ・スフレは緊張していた。
お父様はこの国の騎士であり、お爺様が手柄を立てて、男爵の位を頂いたのが始まりである。
男爵であるので、小さな街を治める領主であり、平民から貴族になった事で、伝統のある貴族には嫌われていて、領地経営に苦労していた。
故に、娘であるメリッサには王子はともかく、同年代の令嬢と仲良くなるよう強く言ってしまったのだ。
メリッサには妹がいたが、一歳年下の為今回は参加していない。
パーティー会場に着くと初めての豪華さに目を奪われた。すでにグループが作られており、仲間に入れてもらおうとしたが、男爵と言うと仲間外れにされた。お父様には友達を作ってこいと言われていたのに、どうしたら良いのかわからず、1人で席に着いていた。
そんな時だった。
騎士が大声でバーニングハート家の令嬢が来た事を伝えた。
こんな大事なパーティーで遅れてくるなんて大丈夫なの?と思いながら目をやると、その令嬢は私と同じように小さくなって、隅っこに座った。
チャンスだ!
私と同じ匂いを感じたので、勇気を振り絞って声を掛けた。
「あ、あの!」
声を掛けた令嬢は、私に何か用なの?みたいな顔で見てきた。
「わ、わたしはスフレ男爵家の娘で、メリッサ・スフレです!よろしくお願い致します!」
挨拶すると、その令嬢は不気味な笑顔を向けて怖かったけど、すぐに元に戻り挨拶を返してくれた。
「あっ、ごめんなさい。私はシオン・バーニングハートよ。よろしくね!」
握手の手を出してくれたので、嬉しくて両手で掴んでブンブンと振ってしまった。
それでもシオンは怒ることなく微笑んでくれた。
「わたし、こんなきらびやかな大きなパーティーが初めてで、お父様達も友達を作ってくるようにっと念を押されて心細かったんです」
本音で言うと、シオンも同じだと言ってくれて、王子様が来るまで色々と話していた。
どうしよう!
とっても楽しいわ♪
シオンの話術が凄くて、盛り上がったの!
そんな時、ようやく王子様がやって来ました。
色々な令嬢が群がったけど、王子様はキョロキョロして誰かを探していた。
シオンと目が合うとこっちにやってきた。
「お前がシオンだな?」
いきなり尋ねられてシオンは答えた。
「は、はい。シオンですが、何か御用でしょうか?」
シオンが名乗った後、パーンと言う音が響いた。
えっ?
「貴様!この俺様が婚約者にしてやると言ったのに断ったそうだな!何様のつもりだ!!!」
信じられなかった。
いきなり王子様がシオンを叩いたのだ。
突然の事にシオンも固まっていた。
酷いわ!
私は王子様に一言言ってやろうとした時、シオンが叫んだ!
「何すんのよ!このクソガキがーーーー!!!!!」
シオンの幻の左ストレートが王子の顔に決まり、王子は鼻血を出しながら吹き飛ぶのだった。
私はそれをみて、驚くより高揚感を感じた。
そして、シオンが王子様に馬乗りになり、タコ殴りをした。血が飛び散り、他の令嬢達は悲鳴を上げたが、私は綺麗だと思った。
特に、シオンの銀髪に血が着くと幻想的な美しさを魅せて、うっとりしてしまった。
凄い!どうしたら私もあんな風になれるのかな?さっき話していた『魔力呼吸』から始めよう!
帰ったらお父様に稽古を着けてもらわないと!
シオンの隣にいる為には強くならないとね。
メリッサは、シオンの強さに心酔してしまい、帰ったら妹を巻き込んで訓練に励むようになった。
父親はパーティーから帰った娘の様子が変わって戸惑ったが、メリッサが剣を握ることに喜びを覚えて、訓練に付き合うのだった。
メリッサは剣の道を。妹は魔法の才能があり、魔導師の道を進むことになる。
パーティーでシオンと知り合いになり、よく遊ぶ仲になるのはもう少し後のお話です。
ちなみにお父様はシオンが、バーニングハート公爵家の令嬢と知ると腰を抜かすほど驚くのでした。
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