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報・連・相はしっかりと!
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説明を全て聞いてから国王と宰相は真っ白になっていた。
かつてバーニングハート家を訪れて見た、騎士団の教官だった女性達が、人化した古(いにしえ)の古龍だったいうのだ。
とても信じられなかったが、腕だけ龍に変化させた姿をみると信じるしかなかった。
コソッ
「この部屋を選んでよかった」
「ええ、まったくです」
他の者に聞かれていたら良からぬ事を企む者も出てくるだろう。
二人は冷や汗をかきながら話を聞いていた。
「あ、それとこちらの女性は古龍様ではなく、水の大精霊アクエリアス様です」
息子のライトがサラッと言うものだから聞き逃す所であった。
「ライトよ。すまぬがもう一度言ってくれぬか?」
「え、ええ、そうですね。私も年なのかよく聞こえませんでした」
再度、ライト王子が紹介すると──
「ありがとうライトよ。それとちょっと失礼します」
国王『すまぬが少し頼む!』
宰相『お任せ下さい』
アイコンタクトで会話すると、国王様はライトを連れて部屋を出ていった。
宰相さんが差し支えない失礼をしながら話を続けた。
バタンッ
「おい!どういう事だ!?知っている事を全部吐け!それより報・連・相(報告・連絡・相談)はしっかりせぬか!!!!」
国王はライトの頬を叩いて怒鳴った。
「す、すみません。口止めされていたので。あの方々に言われては逆らえません。でも母上は知っていましたよ?」
マジか!?
ウグッ
確かにそうではあるが………
そこで国王はハッとなった。
聞けばシオン令嬢を気に入り、小龍達も懐いているという。ならばライトが結婚すれば?
!?
「おい、お前はまだシオン令嬢を好いているのだろう?」
「なっ!今は関係ないでしょう!?」
国王はライトの両肩に手をガシッと置いて言った。
「これからは私も協力しよう!必ずシオン令嬢と婚姻を結べ!」
確かに国王が協力してくれれば色々助かる事もあるが──
「お気持ちは嬉しいですが、シオンの心は私の力で勝ち取ります!ジークとは正々堂々と戦いたいので」
きっぱりとライトは言った。
「………頑固者め。この話はまた今度しよう。他に隠している事はないか?」
ライトは少し考えてから話した。
「今回の件とは余り関係ないのですが実は──」
シオンが呪いを受けており、女神様が治す為にフィーネを送った事を話した
「呪だと…………」
息子のライトも呪いを受けて性格が歪んでいた時期があった。
国王は何か共通のものがあるのではと考えたが、時間もないので一旦保留とした。
「戻るが、何かあればフォローするようにな?」
「はい。わかりました」
こうして二人は部屋に戻った。
このやり取りは部屋に防音魔法が掛けられているとはいえ、アクエリアスや古龍には無意味であり、しっかりと聞かれていた。
『あらあら♪シオンは幸せ者ね』
『私達のお気に入りですもの。あれくらいは言って貰わないとね』
アクアと蒼は若いっていいわーね♪と念話で話し合っていた。
そしてだいたいの話が着いた頃、アクアが爆弾発言をした。
「さて、気になる事があります。この王城にシオンの切り離された呪いの気配がしますわ」
!?
「「なんだって!!!!?」」
一同は騒然となるのだった。
かつてバーニングハート家を訪れて見た、騎士団の教官だった女性達が、人化した古(いにしえ)の古龍だったいうのだ。
とても信じられなかったが、腕だけ龍に変化させた姿をみると信じるしかなかった。
コソッ
「この部屋を選んでよかった」
「ええ、まったくです」
他の者に聞かれていたら良からぬ事を企む者も出てくるだろう。
二人は冷や汗をかきながら話を聞いていた。
「あ、それとこちらの女性は古龍様ではなく、水の大精霊アクエリアス様です」
息子のライトがサラッと言うものだから聞き逃す所であった。
「ライトよ。すまぬがもう一度言ってくれぬか?」
「え、ええ、そうですね。私も年なのかよく聞こえませんでした」
再度、ライト王子が紹介すると──
「ありがとうライトよ。それとちょっと失礼します」
国王『すまぬが少し頼む!』
宰相『お任せ下さい』
アイコンタクトで会話すると、国王様はライトを連れて部屋を出ていった。
宰相さんが差し支えない失礼をしながら話を続けた。
バタンッ
「おい!どういう事だ!?知っている事を全部吐け!それより報・連・相(報告・連絡・相談)はしっかりせぬか!!!!」
国王はライトの頬を叩いて怒鳴った。
「す、すみません。口止めされていたので。あの方々に言われては逆らえません。でも母上は知っていましたよ?」
マジか!?
ウグッ
確かにそうではあるが………
そこで国王はハッとなった。
聞けばシオン令嬢を気に入り、小龍達も懐いているという。ならばライトが結婚すれば?
!?
「おい、お前はまだシオン令嬢を好いているのだろう?」
「なっ!今は関係ないでしょう!?」
国王はライトの両肩に手をガシッと置いて言った。
「これからは私も協力しよう!必ずシオン令嬢と婚姻を結べ!」
確かに国王が協力してくれれば色々助かる事もあるが──
「お気持ちは嬉しいですが、シオンの心は私の力で勝ち取ります!ジークとは正々堂々と戦いたいので」
きっぱりとライトは言った。
「………頑固者め。この話はまた今度しよう。他に隠している事はないか?」
ライトは少し考えてから話した。
「今回の件とは余り関係ないのですが実は──」
シオンが呪いを受けており、女神様が治す為にフィーネを送った事を話した
「呪だと…………」
息子のライトも呪いを受けて性格が歪んでいた時期があった。
国王は何か共通のものがあるのではと考えたが、時間もないので一旦保留とした。
「戻るが、何かあればフォローするようにな?」
「はい。わかりました」
こうして二人は部屋に戻った。
このやり取りは部屋に防音魔法が掛けられているとはいえ、アクエリアスや古龍には無意味であり、しっかりと聞かれていた。
『あらあら♪シオンは幸せ者ね』
『私達のお気に入りですもの。あれくらいは言って貰わないとね』
アクアと蒼は若いっていいわーね♪と念話で話し合っていた。
そしてだいたいの話が着いた頃、アクアが爆弾発言をした。
「さて、気になる事があります。この王城にシオンの切り離された呪いの気配がしますわ」
!?
「「なんだって!!!!?」」
一同は騒然となるのだった。
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