あの海の向こう側
波の音が夜の海に響きわたる。口から出る息が白くなって 暗く綺麗な星空に消えていく。そんな中で彼女は一人泣いていた。海の色と同じ深い青色の瞳から涙を流し、鼻にこびりつく潮の香りのする夜風に美しい白い髪を漂わせながら。俺がいる事に気づきもせず、ただ海の向こうの島を見つめ静かに涙を流している。だけどその横顔を、俺は昔どこかで見た事があるような気がした。
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