今日、愛する両親が死にました。

17歳の谷口紅子(たにぐち べにこ)は、田舎町に住んでいた。

都会とは離れた町だが、過疎とは無縁。

緑豊かな環境、畑でとれる美味しい野菜、
一応整った医療環境と教育環境。

子育てにはそこそこいい環境のため、子供は比較的多かった。

優しい両親や周囲の大人たちは、いつも何かと世話を焼いてくれる。

年頃の紅子にとっては、少しばかりお節介だと感じることはあるものの、日々そこにある当たり前の幸せを感じていた。

だがーー。

18歳の誕生日を迎えた日、紅子の日常は突如として変化する。

それは、優しい両親から告げられた、『ある話』から始まった。
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