薬報堂の薬剤師
地図にも載らない、都市伝説のように囁かれる不思議な薬屋「薬報堂」。
そこでは、処方箋も医師の診断も必要とせず、どんな病にも効く薬が手に入るという。
15歳の少年が抱えていたのは、“好きだったものを嫌いになりたい”という、奇妙で切実な痛み。
——その痛みに、薬剤師は「熱を下げる薬」を処方する。
薬を飲むか、飲まないか。
それは、他でもない“自分”が決めること。
「好き」という気持ちと、「痛み」とのあいだで揺れる少年と、静かに寄り添う薬剤師の物語。
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