継母に灯りの役目を奪われ、燭台が傾いた罪まで着せられました。追われた私ですが、王子さまが「ルシールのろうそくなら、こわくない」と離れません
王宮の灯り係として私が守ってきた役目は、継母の手で義妹のものになった。その冬至の夜会で、王妃さまの席の真上の大燭台が傾く。綱を握って止めたのは私なのに、継母は言い放った。「吊るしたのはルシールでございます」。王宮を追われた日の夜、暗がりを怖がる四歳の王子さまは、私の蝋燭の燃えさしを木彫りの舟に隠して「だれにもつけさせない」と言う。迎えに来たのは、夜目がきかないことを隠す若き宰相だった。煤の色ひとつで、私は継母のすり替えを暴いてみせる。全七話。
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