女神の加護を持つ本物の娘が戻ってきました。偽物の私はどうすればいいのでしょうか
本来は逆の立場で生まれるはずだったふたりは、女神の暇つぶしによって産まれてすぐに入れ替えられていた。
その事実を知らぬまま貴族の令嬢として十八年を過ごしたレイチェルの前に、女神の加護を持つ「本物の娘」シンディが現れる。
それを境に、アウレリア家とは血の繋がりが無いことが判明したレイチェルの立場は曖昧なものとなった。
追い出されることもなく、家族として受け入れられることもない、中途半端な日々。
「お前は何も気にしなくていい」と兄は言うが、心は少しずつ削れていく。
そんな折、奉仕視察で訪れた貧民街で、彼女は思いがけない出会いを果たすことになる。
《妄想劇場》第●●●●回兄弟会議
ー影からの報告 1ー
エヴァン・アウレリアの妻がエヴァンの元婚約者が放った刺客に襲われ、行方不明になった。
ー影からの報告 2ー
レイチェル夫人は《家族が自身を殺そうとした》と考えており、また《二度とアウレリア家に戻らない》と覚悟を決めた。そして現在、本物の第5王子と行動を共にしている
ー王宮のとある一室ー
薄暗い部屋の中で4人の王子が秘密裏に話し合いをしていた。
第1王子『フッ……我が栄光ある王家の大醜聞を潰す手間が省けたな』
第2王子『だがな、兄貴……他の影から俺の派閥の貴族が《ディランが偽物王子》だという情報掴んでいて近いうちに断罪しようと動いてるらしいんだ』
第3王子『はっ?中兄💢僕の可愛い末弟を断罪しようとしてる貴族は何処の誰だよ。適当な罪被せて《ディランの秘密》は闇に葬ろうよ😈』
第4王子『右(第3王子)に同じ。ディランは可愛いけど、僕……貧民街にいる本物は嫌い。だってアイツ、ディランほど可愛くないもん』
第1王子『まぁ、貧民街にいる方がちょっとでも《王家に戻ろう》って考えたら刺客を差し向けるつもりだがな😈』
第2王子『生まれた直後に王宮で子供のすり替えがあったなんて醜聞は絶対にあってはならない‼️』(認めるわけにいかない)
第3王子『本当の弟には悪いけど……ね』
第1王子(こめかみに血管を浮き上がらせて)『愚弟……貴様、ディランは王宮で生まれた正統な王子だ。我が栄光ある王家にそんな大醜聞が過去と未来に渡って起きることなどないわッ』
第一王子はそう言うと第3王子の右頬に強烈なパンチをお見舞いした。
第4王子『(小兄馬鹿だな💧王家至上主義の長兄にボコられるの分かってるのに💧)で……ディランをどう守る?』
兄弟が知恵を出しあって、ある作戦を決行することに決めた。
ただ、それにはディランの婚約者であるシンディの協力が必要だった。
①公爵家がレイチェル失踪でごたついてるうちに《偽のディラン暗殺事件》を起こす。
②ディランの死にシンディが絶望して《悲劇の令嬢のフリ》をしている間にディランは高位貴族としての教養や武術の勉強をする。(惚れた女の為ならやるだろう)
③ディランは隣国の王家縁の貴族として再度シンディと婚約する。
こうして2組のカップルは幸せになりました。
終わり
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