13 / 22
11
しおりを挟む
そんなある日。
レイチェル嬢の父親であるグランフォード公爵がレイチェル嬢を私の筆頭婚約者の地位から外したいと言ってきた。
理由は簡単。
いつまで経ってもレイチェル嬢を婚約者にせずに待たせるだけ待たせて他の御令嬢を見そめたことに腹を立てたらしい。
レイチェル嬢ももう17歳。
これ以上待てないというのもあったのだろう。
その縁談は私からハロルドに向かった。
ハロルドの家は侯爵家だが現時点でクレメンシア侯爵はこの国の宰相で、ハロルドも次期宰相と名高い。
だからだろう。
それに以前ハロルドと話た感じ、ハロルドはレイチェル嬢に悪い感情は持っていない…いや、むしろ好きなのかもしれないと思った。
だったら2人には幸せになって欲しいと心から思うし、レイチェル嬢には申し訳なさがあるぶん本当の意味で幸せになって欲しいと思う。
ただこれがゲームに関係してなければいいが。
そこは気になるところだ。
(リリアナ嬢のハロルド攻略と今回の件が関係ないといいが)
私は早速ハロルドを呼び出すことにした。
人払いをした執務室にハロルドを呼び出すと、彼は申し訳なさそうな顔でやってきた。
そして開口一番
「殿下、レイチェル嬢のこと申し訳ございませんでした」
と言った。
私は笑顔で手を振り
「謝ることではないだろ?ハロルド、おめでとう」
と祝いの言葉を伝えた。
そして
「こんな時になんだがリリアナ嬢は相変わらずか?」
と聞いた。
すると少し困った顔をして
「はい…」
と歯切れ悪く答えた。
だから敢えて聞いた。
「お前、リリアナ嬢のことが好きなのか?」
と。
すると驚いた顔をして
「違います!!
私が好きなのはレイチェル嬢です!!」
と言って気まずそうな顔をした。
どうやらハロルドは今のところゲーム通りには動いてないらしい。
だから
「ハロルド、私が言うのも何だが何があってもレイチェル嬢を信じて大事にしてやってくれ。
頼んだぞ」
と力強く伝えた。
ハロルドも
「もちろんです」
と力強く答えてくれた。
だけど内心ここからゲームが始まるのだろうかと不安で仕方なかったのもまた事実である。
レイチェル嬢の父親であるグランフォード公爵がレイチェル嬢を私の筆頭婚約者の地位から外したいと言ってきた。
理由は簡単。
いつまで経ってもレイチェル嬢を婚約者にせずに待たせるだけ待たせて他の御令嬢を見そめたことに腹を立てたらしい。
レイチェル嬢ももう17歳。
これ以上待てないというのもあったのだろう。
その縁談は私からハロルドに向かった。
ハロルドの家は侯爵家だが現時点でクレメンシア侯爵はこの国の宰相で、ハロルドも次期宰相と名高い。
だからだろう。
それに以前ハロルドと話た感じ、ハロルドはレイチェル嬢に悪い感情は持っていない…いや、むしろ好きなのかもしれないと思った。
だったら2人には幸せになって欲しいと心から思うし、レイチェル嬢には申し訳なさがあるぶん本当の意味で幸せになって欲しいと思う。
ただこれがゲームに関係してなければいいが。
そこは気になるところだ。
(リリアナ嬢のハロルド攻略と今回の件が関係ないといいが)
私は早速ハロルドを呼び出すことにした。
人払いをした執務室にハロルドを呼び出すと、彼は申し訳なさそうな顔でやってきた。
そして開口一番
「殿下、レイチェル嬢のこと申し訳ございませんでした」
と言った。
私は笑顔で手を振り
「謝ることではないだろ?ハロルド、おめでとう」
と祝いの言葉を伝えた。
そして
「こんな時になんだがリリアナ嬢は相変わらずか?」
と聞いた。
すると少し困った顔をして
「はい…」
と歯切れ悪く答えた。
だから敢えて聞いた。
「お前、リリアナ嬢のことが好きなのか?」
と。
すると驚いた顔をして
「違います!!
私が好きなのはレイチェル嬢です!!」
と言って気まずそうな顔をした。
どうやらハロルドは今のところゲーム通りには動いてないらしい。
だから
「ハロルド、私が言うのも何だが何があってもレイチェル嬢を信じて大事にしてやってくれ。
頼んだぞ」
と力強く伝えた。
ハロルドも
「もちろんです」
と力強く答えてくれた。
だけど内心ここからゲームが始まるのだろうかと不安で仕方なかったのもまた事実である。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
42
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる