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18話 アルバートとのデート その3
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「味の方はどうかな? アリッサ嬢」
「はい、アルバート様。美味しいです」
「それは良かった。口に合うのなら嬉しいよ」
私はトトメスと別れた後、アルバート様と食事に来ていた。貴族街でも相当に高いお店だわ。子爵令嬢の私では少し高すぎる気がするけれど。今日は王子様の奢りというわけで……えへへ。高級な食事を堪能させてもらうことにした。
私はハンバーグを食べているのだけれど、味付けは最高と言える。添え物のサラダも他とは一線を画している。
「本当に美味しいです、アルバート様。私には勿体ないくらいかと……」
「ははは、そんなことはないさ。日頃から頑張っている姿は見ているからな。労いの気持ちもあると思ってほしい」
「ありがとうございます。そんな……」
この1カ月は頑張ったとは思うけれど、まさか王子殿下から労われるなんて想像していなかった。これは本当に嬉しいことだ。周囲にも自慢できるかもしれない。
「時にアリッサ嬢」
「はい? なんでしょうか?」
「トトメスが大量生産体制の話をしていたが、私達はアリッサ嬢と契約を結びたいと考えているんだ」
「アルバート様と契約……ということですか!?」
私は驚いてしまった。まさかそんな話が出て来るなんて思わなかったからだ。
「私個人というより、王家との契約ということになるかな。今は貴族街の一画だけでの販売だが、他の地域で売ることができるようになる」
「それは願ったり叶ったりですが……」
私の薬がより多くの範囲に広がるのは良いことだと思う。現在では遠くて来れない人も多いだろうからね。
「よし。ならその方向で調整していこうか」
「し、しかし、本当によろしいのですか? アルバート様」
「大丈夫だよ。王家も君の店は評価していたし、私から発案すれば聞いてくれるはずだ。薬の量産体制というのは王家の願いでもあるからね」
「そうなんですか」
「それに……個人的に応援したいという気持ちもある」
なんだかアルバート様から聞こえてはいけない言葉が聞こえたような……気がした。
「個人的に応援って……ど、どういう意味でしょうか?」
「あ、いや……なんでもないよ。なんでも」
「アルバート様?」
その後、食事は進んで行ったけれど、アルバート様は最後まではぐらかしたままだった。どういう意味なんだろうか、とても気になるわ。
「はい、アルバート様。美味しいです」
「それは良かった。口に合うのなら嬉しいよ」
私はトトメスと別れた後、アルバート様と食事に来ていた。貴族街でも相当に高いお店だわ。子爵令嬢の私では少し高すぎる気がするけれど。今日は王子様の奢りというわけで……えへへ。高級な食事を堪能させてもらうことにした。
私はハンバーグを食べているのだけれど、味付けは最高と言える。添え物のサラダも他とは一線を画している。
「本当に美味しいです、アルバート様。私には勿体ないくらいかと……」
「ははは、そんなことはないさ。日頃から頑張っている姿は見ているからな。労いの気持ちもあると思ってほしい」
「ありがとうございます。そんな……」
この1カ月は頑張ったとは思うけれど、まさか王子殿下から労われるなんて想像していなかった。これは本当に嬉しいことだ。周囲にも自慢できるかもしれない。
「時にアリッサ嬢」
「はい? なんでしょうか?」
「トトメスが大量生産体制の話をしていたが、私達はアリッサ嬢と契約を結びたいと考えているんだ」
「アルバート様と契約……ということですか!?」
私は驚いてしまった。まさかそんな話が出て来るなんて思わなかったからだ。
「私個人というより、王家との契約ということになるかな。今は貴族街の一画だけでの販売だが、他の地域で売ることができるようになる」
「それは願ったり叶ったりですが……」
私の薬がより多くの範囲に広がるのは良いことだと思う。現在では遠くて来れない人も多いだろうからね。
「よし。ならその方向で調整していこうか」
「し、しかし、本当によろしいのですか? アルバート様」
「大丈夫だよ。王家も君の店は評価していたし、私から発案すれば聞いてくれるはずだ。薬の量産体制というのは王家の願いでもあるからね」
「そうなんですか」
「それに……個人的に応援したいという気持ちもある」
なんだかアルバート様から聞こえてはいけない言葉が聞こえたような……気がした。
「個人的に応援って……ど、どういう意味でしょうか?」
「あ、いや……なんでもないよ。なんでも」
「アルバート様?」
その後、食事は進んで行ったけれど、アルバート様は最後まではぐらかしたままだった。どういう意味なんだろうか、とても気になるわ。
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