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生えたら最初にしたいコト①

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 あかねは自らの股間に生えた「それ」を、まじまじと眺めた。大きく膨らみ脈動するそれは、見ているだけで心が乱れる。聞けば、昨晩のセックスを経てあかねは「アクマのカラダ」に生まれ変わったそうだ。
「私のお嫁さんのし・る・しってこと♡ 」
舞は頬を上気させて言った。
「…………しる……し………」
耳が幸せだった。変なモノは生えたけれど、「お嫁さんの印」という単語が、何度も脳内でこだました。
「それでぇ……♡ お嫁さんのあかねちゃんはぁ……だんなさまにいつまで『おあずけ』させるのかなぁ……?」
舞は瞳を潤ませて舌舐めずりをした。
ぷっくりとした唇から桃色の舌がちろりと這い出してくる様は、それだけで蠱惑的こわくてきだった。

 昨晩あかねが失神した後、舞はあかねを自分の館に連れてきていた。以来手を出さずに我慢していたのだと、寝起きに言われた事を思い出した。
「こぉんなにぃ……おーっきなチンポをずぅーっと見せられててもぉ……」
舞はあかねの肉棒の付け根を優しく握った。
「……っひ?」
(あっ、なに……これっ)
勃起したクリトリスの周囲を撫でられるような感覚。じんわりと気持ち良く、それでいてもどかしい。
「だんなさまはがまんしていました♡ 」
舞は握った手をゆっくり上下させた。
「……あっ、あっ? 気持ち……いっ!」
(あ……うそ、うそうそ! これ信じられないぐらい……気持ちいいっ)
「みて……♡ さきっぽからおしるがでてるでしょう……? 」
肉棒の先端は赤く大きく膨らんでいた。
その先端にちょっとだけ割れ目があって、透明な汁がトロトロと溢れ始めていた。
にちゅっ……
「あっ! あっっ! んん……っ」
何度かストロークされただけで、溢れる量が増し、あっという間に舞の手のひらは粘液にまみれた。
手を離した舞は、あかねに見せつけるようにそれを舐めとった。
「あ……」
「ん♡ おいし♡ 」
残った粘液が糸を引くように弄ぶもてあそと、あかねにも口を開くように仕草で促した。
二本の指がゆっくりと口内に差し込まれる。
少し生臭くて、しょっぱい味がした。
「おいしいでしょ♡ 」
舞は指を口内で動かし、舌と遊ばせた。
「これはね、がまんじるっていうの……」
舞の瞳が妖しく輝いた。
優しく指を引き抜くと、あかねの耳に舌を這わせる。
「ぼっきちんぽがぁ……せーしびゅーっ♡ て……したいよぅ♡ ってゆーあいずなの……♡ 」
「せ……せーし……」
舞の舌は首筋、乳房へとどんどん進む。
興奮で身体が震える。
「そう、せーし♡ しろくて、くっさくて……あつあつで、ねばねばで……♡ 」
舞はあかねのへそまで愛撫してから、ゆっくり顔を上げた。
「おいしいおいしい……ちんぽのみるく♡ 」
舞と視線が合った瞬間に、あかねはこれから自分がどうなるかを直感で理解した。
ーーああ、あたしは……狂うんだーー

 ずっ、じゅるるるるっ!
「あ゛っ! ん゛っ!」
舞の吸い上げるようなフェラチオにあかねは身をよじった。
美しい顔立ちの筈の舞が、浅ましく顔を歪めながら自分の肉棒にむしゃぶりついている。
口をすぼめ、鼻息を荒げ、湧き出る体液を一滴も逃すまいと深く咥え込む。
竿は唇に搾られ、亀頭に舌が這い回る。
初めて味わうフェラチオが極上のテクニックでは耐えられる筈もないのだ。
1分も持たずに、あかねは尿意のような何かに突き上げられる感覚を覚えた。
「だっ……め……でる、な……にこれっ!」
舞は構わず続けた。
ずじゅぅるっ、ぐぼっ、ぬぼっ!
(ああああっ! 凄いっ! ちんぽっ! 溶け……あっつい! もうだめ! なんか……でるっ!)
込み上げてくる射精感に、腰がガクガク震えた。
「い゛っ! ……んんん゛うううううっ!」
(うあああっ! 出るでるでるでるっ!)
ぶびゅるっ!びゅるるるるっ!
脳天を直撃する絶頂。鞭に打たれたように跳ねる肢体。あかねは半分白目を向いて絶頂に浸り続けた。
「あ゛っ♡ お゛……お゛っ、お゛っ……♡ 」
(ひいっ、とまん……ないっ!)
ぶびっ、びゅる、びゅーっ、びゅーっ!
「んぶっ♡ 」
吹き出し続ける精液。舞の頬がパンパンに膨らむ。飲み込むのが追いつかずに鼻から少し溢れていた。
んぎゅ、ごぎゅっ!
喉を盛大に鳴らして、嚥下えんかする。何とか呼吸ができるようになった舞は、残った精液を吸い上げてからやっと肉棒から唇を離した。

 惚けるあかねに、舞は顔を近づけた。
口を開き、飲み込まずに残した精液を舌の上で転がしてみせる。
ぐちゃり、ぐちゃり。
ゆっくり咀嚼された精液は泡立ち、あかねの唇にそっと近づいてきた。
「んぶ♡ 」
(へ……変なにおいっ……これが……せーし……あたしの……せーし……)
精液を口移しされ、舞の舌と共に絡みつく。
あかねは射精の余韻と口内の愛撫とで、小刻みに震えていた。
舞は唇を重ねたままあかねに跨る。射精を終えて固さを増した竿を握りしめ、自らの熱い淫裂に擦りつけた。
「……!!」
亀頭に触れる、熱い愛液。舞はそのまま腰を落とした。
「ぷはっ、……あ゛……♡ チンポ♡ ……これがあかねの……チンポ♡ かた……い゛っ♡ 」
舞はあかねを受け入れた途端、我慢できず唇を離した。
「ふ、は、あっ、あっ♡ おね……さまっ♡ 」
あかねも同じだった。熱く蕩けた舞の膣に包まれて、目の前がチカチカした。
(凄い……まんこ凄い……熱いっ!お姉さまの……まんこ……一番……えっちなところっ!)
互いに余裕などなかった。
今すぐ狂いたい。舞はあかねの首に腕を回すと、背後に体重を移した。
背中がベッドに触れた時、舞はあかねの腰に脚を絡めてホールドした。
「……きて……あかね……♡ すきにうごいて……いいからね? ぜーんぶ……うけとめて……あげる♡ 」

 ーーこれだ。
この瞳だ。視線が合うだけで欲情してしまうこの瞳だ。
瞳の中に見える、欲望をまとった、仄暗ほのぐらく鈍い光。吸い込まれてしまいそうなほど、妖艶な眼差し。
魅入られた時には、もう遅い。
だが、あかねに後悔などある筈もない。
愛する人と共に狂えるのだから。


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