灰かぶり侍女とガラスの靴。

 ―― 一曲お相手願えませんか!?
 それは、誰もが憧れる王子さまのセリフ。魔法で変身したシンデレラの夢。
 だけど、魔法が解けてしまえば、自分はタダのメイド。彼と過ごした時間は、一夜限りの夢。
 それなのに。夜会の翌日、彼がレイティアのもとへとやってくる。
 あの令嬢と結婚したい――と。
 レイティアの女主人に令嬢を紹介して欲しいと、屋敷にやって来たのだ。
 彼は気づかない。目の前にいるメイドがその令嬢だということに。
 彼は惹かれていく。目の前にいるメイド、その人に。
 本当のことを知られたら。怒る!? それとも幻滅する!?
 うれしいのに悲しい。
 言いたいのに言えない。
 そんな元令嬢のメイドと、彼女を想う青年の物語。
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