幸せな王弟殿下 〜疎まれた王妃を貰ったら家族が出来ました〜
「義理は果たした。そなたは離宮で大人しくしておれ」
そう吐き捨てて夫は初夜の寝室を出ていった。
残された妻のヒルデガルトは、夫たるリカルドが嫌々なことを知っていたので気にもしない。
戦に大敗を喫し、半属国となったリカルドの国に押し付けられた花嫁。それがヒルデガルトである。
戦勝国による乗っ取りだ。元々、リカルドの妻だった王妃を側妃に落として嫁いできたヒルデガルトを、リカルドは心の底から唾棄している。
そんなことは百も承知だったため、ヒルデガルトもあらゆる冷遇を想定し、嫁入りした。彼女には愛する家族がいるのだから。
……幸せな暮らしをしてきたのだもの。あの家族を守るために、どんだけ疎ましく思われようが居座ってやるわ。
彼女の嫁入り道具には、なぜかクワや七輪などが…… 実はこの王女様、前世で現代日本人の記憶を持つ転生者だった。
前世に読んだラノベよろしく、逆境を想定し、色々持ち込んだヒルデガルト。
用意周到な彼女のとんちんかんな行動や、冷遇が上手くゆかず狼狽えるリカルドと、それに振り回される王宮の茶番劇。
最後に笑うのは誰だ?
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それでも良いよという方は、のんびりご笑覧ください♫
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レオナルドって誰でしたっけ?スチュワートの兄はリカルド以外にもう1人いるんでしょうか?
読んでいて混乱してしまいますので、登場人物の整理お願いいたします。
いや〜、混乱するんで、最低限のキャラにしか名前をつけない拙です。ヒルデガルトの兄や宰相、騎士たちすら名無し。整理するほど登場人物いないです。
ポチりミスの名残りですね。直しておきます。
既読、ありがとうございます。
一気に拝読❗ヒルデガルトちゃんが賢くて思い切りの佳さに掘れたました‼️🥰。
ありがとうございます。そう言っていただけると物書き冥利につきますね。
既読、感謝です。
とても面白かったです!
一気読みしちゃいましたー!
2人が幸せになってくれてよかった。
タイトルで確約しておりましたからね♪
スチュアートの共依存っぽい執着も、相手が強者なら幸せにまっしぐらですよ。ヒルデガルトの一人勝ち♪
楽しんでいただけて幸いです。
既読、ありがとうございました。
ヒルデガルドが大変小気味よくスチュアートも可愛くて一気読みしました。ラストは想像を裏切りましたが、とてもらしいラストで拍手です。
ですね。あれは拙も予想外でした。
普通に王宮を〆て、公国の予定どおりリカルドの国を横取りするつもりだったんですが。
ヒルデガルトが勝手に動いて、ラストを変えやがりました。激おこぷんぷん丸。うん。
既読、ありがとうございました。
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お揃いの色目の衣装の説明文中。
「リカルドのタイとチーフも銀。」
ここはスチュワートでは。
ここでもかぁぁーっ? 誤字だらけ。うう。
直してきます。
既読、ありがとうございました。
楽しく読ませて頂きました。
誤字が有ったため、ご報告します。(承認不要です)
【】内は作品内より引用させて頂きました。
家族が出来ました 其の壱 中盤
【こしゃまっくれた我が子を眩しそうに見つめる。】
こしゃまっくれた→こまっしゃくれた(=こましゃくれた)
うあああ、直してきますっ!
既読、ありがとうございました。
2話
………もしかして、多少なりと食糧援助してくれた遠方の小国って、ヒルデガルトさまの生国では?
実はそうなんです。
そのために入れておいた伏線なのに忘れてしまいました。あとで、全文確認して加筆修正するつもりなで、その時に入れておきましょう。
ご慧眼、畏れ入ります♪
既読、ありがとうございました。
私意地悪だから、ヒルドガルデの立場なら、お飾り王妃フローレスに『あなたは石女!私の子はリカルドとの間の子!!』って面と向かって言っちゃう😁
言ってやりたいですねぇ。でも、そうすると子供らの親権がリカルドに発生してしまうんですよ。
肩書きだけでも国王なのでね。これ幸いと王妃や王宮に奪われてしまいます。
……まあ、なったらなったで、ヒルデガルトがなんとでもしそうですが(笑)
既読、ありがとうございました。
改めまして、一気読みさせて頂きました。
最初から最後まで、切ないのも楽しいのも奥深い事情も家族というものとは、など、いろんな内容があちこちに繰り広げられ、とても楽しく読ませて頂きました。
楽しんで頂けたなら幸いです。
既読、ありがとうございました。
1話に
ヒルデガルドの夫レオナルド国王、と、リカルド、と出てきますが。。
うわああ、ほんとだ、多分ポチりミスしたあと、そのまま打ってしまったようです、ありがとうございますっ!
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