幸せな王弟殿下 〜疎まれた王妃を貰ったら家族が出来ました〜
「義理は果たした。そなたは離宮で大人しくしておれ」
そう吐き捨てて夫は初夜の寝室を出ていった。
残された妻のヒルデガルトは、夫たるリカルドが嫌々なことを知っていたので気にもしない。
戦に大敗を喫し、半属国となったリカルドの国に押し付けられた花嫁。それがヒルデガルトである。
戦勝国による乗っ取りだ。元々、リカルドの妻だった王妃を側妃に落として嫁いできたヒルデガルトを、リカルドは心の底から唾棄している。
そんなことは百も承知だったため、ヒルデガルトもあらゆる冷遇を想定し、嫁入りした。彼女には愛する家族がいるのだから。
……幸せな暮らしをしてきたのだもの。あの家族を守るために、どんだけ疎ましく思われようが居座ってやるわ。
彼女の嫁入り道具には、なぜかクワや七輪などが…… 実はこの王女様、前世で現代日本人の記憶を持つ転生者だった。
前世に読んだラノベよろしく、逆境を想定し、色々持ち込んだヒルデガルト。
用意周到な彼女のとんちんかんな行動や、冷遇が上手くゆかず狼狽えるリカルドと、それに振り回される王宮の茶番劇。
最後に笑うのは誰だ?
☆種無しや石女など、非常に不愉快な表現が飛び交います。御注意を。
それでも良いよという方は、のんびりご笑覧ください♫
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