王家の恥と言われたみそっかす王女の話
話術が巧みな第一王女ほど賢くもなく、絶世の美貌を誇る第二王女ほど美しくもない第三王女のフローラは土いじりが生きがい。けれど王女らしくないという理由から塔に閉じ込められてしまう。ある時、届けられた果物籠の中に毒蛇が潜んでいて、王女は蛇に噛まれて死んでしまう……と一計を案じ、塔から無事に脱出することができた王女は、かつて乳母が住んでいた空き家に住みこみ、自力で生きていくことを決意。必要なだけ野菜を作り、ついでに観賞用のお花を育てる。土いじりに没頭していると、気づけば庭一面にお花畑ができていて……
「お花を売ったら、お金になるかしら」
おまけに王女の育てる植物には特別な力が宿っていて、害獣や魔物を寄せ付けない聖域を生み出していた。ただ好きなことをしていただけなのに、人々に感謝され、愛され、やがて聖女としてあがめられるようになる、みそっかす王女の話。
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