お望み通り離縁いたします!今さら泣きついても公爵様に溺愛されているのでもう遅いです
ガルディオス伯爵家の若き当主、ガルディオスに嫁いだニクシアは、政略結婚であることを理由に三年もの間、冷遇され続けていた。彼のお気に入りの令嬢であるシャリステからは日々嫌がらせを受け、ついに「お前のような無能な女は我が家を汚す不届き者だ」と、理不尽な罪を着せられて離縁を突きつけられる。
涙を流すことなく、静かに微笑んで離縁状にサインをしたニクシア。実は彼女が毎日夫に淹れていた薬草茶と、夜を徹して衣服に施していた独自の刺繍には、驚異的な治癒と魔除けの効果があったのだ。
家を追い出され、幼い頃の約束の地を目指すニクシアの前に現れたのは、国中から恐れられるも圧倒的な美貌を持つ若き公爵、フェルクリートだった。彼はニクシアの才能を見抜き、至高の歓待をもって自らの宮廷へと迎え入れる。
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