四月四日、午後三時の約束
十年前、好きだと言えないまま別れた。
中学三年の春。
雅治は、転校生のさくらと出会った。
放課後の公園で言葉を交わし、少しずつ近づいていく二人。
けれど、想いを伝える前に、さくらは突然この街を去ってしまう。
別れの日、彼女が告げたのは――
「十年後の四月四日、午後三時。この桜の下で会おう」
子どもの口約束。
そう笑い飛ばすには、あまりにもまっすぐな言葉だった。
そして十年後。
大人になった雅治は、約束の桜の下へ向かう。
午後三時。
彼女は来ない。
それでも待ち続けた雅治の前に、春の風が吹く。
十年越しの初恋は、もう一度咲くのか。
桜の下で止まっていた時間が動き出す、再会恋愛短編。
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「十年後の四月四日、午後三時。この桜の下で会おう」
子どもの口約束。
そう笑い飛ばすには、あまりにもまっすぐな言葉だった。
そして十年後。
大人になった雅治は、約束の桜の下へ向かう。
午後三時。
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