酔った勢いで買った少年奴隷は、元暗殺者でした。子供だと思って全力で甘やかしていたら、私にだけ執着する青年に育っていました
宮廷調合官をクビになった夜、人生で初めてお酒を呑んだ私は────目が覚めたら、退職金の全額で少年奴隷を買っていた。
「⋯⋯僕は、まだ、要りますか?」
痩せっぽちで、前の主人には「虫」と呼ばれていた男の子。
放っておけるはずもなく、私は彼にシュリアと名付けて、「子供は遊ぶのが仕事よ」と全力で甘やかすことにした。
足音がしない? 軽いのね、もっと食べさせなきゃ。
フォークで羽虫を柱に縫い止めた? 手品みたいな特技ね!
私に絡んできた人たちが、なぜか次々と親切になった? 最近、世の中優しいわね。
そうして3年。
すっかり私の背を追い越したシュリアは、なぜか溜息まじりに言うのだ。
「エル様。子供扱いは、やめてください」
予防薬づくりに夢中な天然調合師と、彼女にだけ愛が重すぎる元暗殺奴隷の、ほのぼの甘やかしラブコメ。
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