【完結】悪役令嬢はわたしの大事なともだちだった

私・川本みやは、ネット小説『私のプリンセス物語』の世界に転生した。

しかも推しのアントワーヌ王子と結ばれるヒロイン・マリーに!
やったー! これで幸せな王子様エンド……のはずだった。

でも、目の前に現れた悪役令嬢・セーラ・シトルリンは、
原作みたいに高飛車でも冷酷でもなかった。

「鼻血が出てるわ。……ほら、ハンカチ」
「姿勢が崩れてる。放課後、私の部屋に来なさい」
「泣かないで。私がそばにいるから」

優しくて、少し不器用で、私のことばかり心配してくれる。

……これ、悪役令嬢じゃなくない?

気づけば私は、セーラを「ざまぁしたい」どころか、
彼女を傷つけたくないと思っていた。

これは復讐の物語じゃない。

悪役令嬢を断罪するはずの私が、
初めて彼女の手を握り返した。

――これは、断罪する物語じゃない。

赦しと友情が紡ぐ、優しいハッピーエンド。

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