ダーカー・ザン・チョコレィト 〜魔法少女の復讐、甘い香りとともに〜


 この街には、殺し屋がいる。
 あぁ、暗殺者と言ってもいいんだが、俺にはどうも、そうは思えない。後ろ暗いやつを殺して回るという意味ならそうだろうが、魔法を撃ち合って大立ち回りするその様を、暗殺というのは無理だろう。

 そう、だから殺し屋だ。

 その殺し屋は厳つい顔の男だと言うやつもいるし、可憐な少女だと言うやつもいる。
 ただひたすらに殺し回る仕事人として語るやつもいれば、父を探してまわる孝行ものだと語るやつもいる。

 後者は前者に、こう言い聞かせるらしい。

「お前の言うチョコレィトはもう死んだ。だが、その遺志がまだ生きている。奴らの名は……」

 ダーカー・ザン・チョコレィト。まったくもって、ふざけた名前だ。

◇◆◇

血統が魔法の適性を決定し、魔法の適性が身分を決定する貴族社会。庶民が貴族のために働き、貴族は魔法で国を発展させ、同時に守護する。その仕組みを蔑ろにする違法貴族たちを、殺して回る少女がいた。

彼女の名は、ショコラ。
エスプレッソ色のドレスを着て、銀髪のツーサイドアップを靡かせる、泥水の元素魔法使い。彼女は暗殺の仕事をする中で、同じく暗殺者であった父、チョコレィトの仇を探しているのだった。

その正体へと近づいていく彼女は、それに伴い、自分の『復讐』の正体にも気付いていく。

自分と同じに、父と憧れる者との死闘。
挫折。
殺人者である自分を気遣う、温かな人たち。

その全てを混ぜ込んで、彼女は初めて、正しく復讐を果たすのだ。

◇◆◇

文芸だっていける作者がおくる、
ハートフル復讐バトルファンタジー!
少女でありながら、復讐という名の殺人に向き合う葛藤も。
他とは一味違う、ド派手な魔法バトルも。
どちらも見たいという欲張りな方は是非どうぞ↜[(⃔っ ॑꒳ ॑c)⃕]

※全四十五話 完結済み!
平日の21:00に更新
土日は12:00にも更新します

※どうしても続きの気になる方は、『小説家になろう』の方に全話掲載されていますので、そちらから一気読みもできます。
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