異世界最弱だけど最強の白魔導士 〜攻撃魔法ゼロ。それでも王女と仲間を救う〜
攻撃魔法は、一つも使えない。
現実世界で死を選ぼうとした高校生・ユウトが、異世界の戦場で与えられた力――それは「白魔導士」。回復と支援しかできない、最弱の職業だった。
軍勢を率いる怪物ハイオーク。風魔法を操る少女。即死の呪いを放つ大魔女。誰もが、優斗より遥かに格上。まともに撃ち合えば、一瞬で終わる。
だが――
攻撃できないなら、守ればいい。仲間を強化し、敵を欺き、戦いの「流れ」そのものを支配する。敵を倒すことはできなはずの白魔法も、知恵と発想で組み替えれば、格上の敵を打ち破る手に変わる。
できることなら、誰も傷つけたくない。人の命だけは、たとえ敵でも、決して奪わない――
憎い敵すら治し、生かして勝つ。そのまっすぐな戦い方は、やがて王女も、騎士も、敵さえも惹きつけていく。
なぜ、虫一匹殺せなかった少年が、この力を手にしたのか。彼を異世界へ送った謎の少女は、何者か。そして、倒したはずの敵の素顔が、現実世界の「知り合い」だったのは――?
死にたかったはずの少年は、大切な人を守るうち、いつしか強く願い始める。
――生きたい、と。
最弱にして、最強。殺さずに勝ち抜く白魔導士の物語が、今、幕を開ける。
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