証拠にならない真実を、報告します 〜九藤探偵事務所の真相報告書〜
都内の片隅にある、九藤探偵事務所。
所長の九藤隼人が扱うのは、犯人を捕まえるための事件ではない。
時効を迎えた殺人、迷宮入りした失踪、事故として片づけられた死。
彼の持つ「哭声残響記録機」は、事件や強い感情の残った過去だけを映し出す。
だが、その映像は証拠にはならない。死者も戻らない。犯人を裁けないことも多い。
それでも、知らないままでは終われない人たちがいる。九藤隼人は今日も、証拠にならない真実のみを報告する。
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