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23話 閑話 警察:黒武者小百合3

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「凛(りん)!?」「小百合(さゆり)!?」

驚いたお茶会の同席者は同じ警察。
職場は違う県だが中学生の時に同じクラスでもありその時からの友人だ。

施設員さん曰く女性は2人だけだそうだ。

「複数人の条件だったからもっと大勢だと思ってた。」

「私も・・・男性と3人でお茶会何て最高」

あ、男じゃなくて男性って言ってる。そうか、もう社交館内だから私も今の内に直しとかないと・・・
間違えて男っと言って男性の機嫌を損ねるかもしれない。気を付けよう。

「小百合・・・この県ってことはもしかして噂の男性なのかな?」

「分からない・・・けど可能性は十分あるよ。私たち2人とも警察だし」

そんな話をしてるとすぐ約束の時間になり、
男性は時間ぴったりに私達がいる部屋に訪れた。

「お待たせ、短い時間だけど気軽に楽しもうね。」

ぁわわわ///流石オーラ?が違う。顔だけじゃなくて声も美声。
警察署の見学してるって言ってるし、やっぱり噂の男性だ!しかも初めてのお茶会の相手が私達!!?

お茶会のお菓子を自ら選んでくれたとの事で取り皿に多めにお菓子を乗せた。

それから自己紹介にお話。
事前に仕入れた情報では、男性側の緊張で会話がままならない場合がありその時は女性側が何か暇つぶしの余興披露するなどして場を繋ぐとかで簡単なマジックなんかの紹介なんかされてた。
私達は運の良い事に会話が続いている。キレイな服だって褒めても貰えた。

それにしても男性が女向けの恋愛本を読むなんて驚きだ。
さらに頑張り過ぎは心配だと言う感性を持っているとは・・・Bランク男性は凄い。

「ところで剣道は声が出てないと一本にならないって聞いたんだけど、どうなの?そういう未経験者が知らなそうな豆知識の話2人から聞きたいな。」

私達は同時にお茶会相手に選ばれた理由を理解した。
私は警察の剣道大会1位、凛は柔道で1位。

それから私達は面白そうな豆知識を披露しあった。
柔道の事は詳しくなかったから帯にそんなに種類があるとは知らなかった。

私も負けずに剣道は二刀流で戦っても良い、ただし高校以下は禁止されてる。ガッツポーズをすると礼節に欠けた行為として一本が無効になる。など話していった。

15分がすぐに終わってしまった。と思ったら時間延長の提案をしてもらった。
しかも追加料金も無くていいとの事だ。なんというサプライズだろう。

「最後にお皿に残ってるお菓子、折角だし食べちゃおうか」

「時間超えたのは内緒ね。」

私達、脈アリだったりしない?
駄目よ私!警察なんだから不審者やストーカーに転身してはいけないわ
神風さんは私達が警察だから会ってくれたんだから信頼を裏切っちゃダメ。

・・・きっと明日、職場の先輩後輩たちにお茶会どんな感じだったのかの質問攻めになると思うけど、
時間延長した事は絶対喋らない。私と凛と神風さんだけの秘密だ。

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