THE LAST STAGE Quartet Harmony Interlude
【あらすじ】
高校三年生の夏。
松永千晴が所属する演劇部は、全国高等学校演劇大会へ続く道を懸け、県大会に挑もうとしていた。
地区大会を勝ち抜いた作品を、さらに磨き上げる日々。
八歳から続けてきたバレエで培った身体表現を武器に、千晴は舞台の上でも確かな評価を得ていた。
けれど、それまでの千晴にとって演劇は、好きではあっても、将来を懸けるほどのものではなかった。
小学二年生で陽平と出会い、彼を追うように選んだ高校。
その陽平がヨーロッパへ渡ったあと、なんとなく入った演劇部。
高校生活最後の舞台も、やり切って終わる――そのはずだった。
県大会本番。
亡くなった姉の代わりを演じ続け、自分自身を失っていく少女を演じるうち、千晴は稽古では一度も届かなかった場所へ踏み込んでいく。
台詞を言うのではない。
動きをなぞるのでもない。
気づけば、役の人生を生きていた。
そして幕が下りた瞬間、胸に残ったのは達成感だけではなかった。
もっと演じたい。
まだ終わりたくない。
高校最後の舞台は、千晴にとって初めて自分自身で未来を選ぶ、その始まりになる。
『THE LAST STAGE Quartet Harmony Interlude』
――これは、ひとつの舞台が終わり、一人の女優が生まれるまでの物語。
高校三年生の夏。
松永千晴が所属する演劇部は、全国高等学校演劇大会へ続く道を懸け、県大会に挑もうとしていた。
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けれど、それまでの千晴にとって演劇は、好きではあっても、将来を懸けるほどのものではなかった。
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もっと演じたい。
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