「愛されることを期待するな」と言った冷徹公爵様が、なぜか溺愛してきます。
魔力の強さで子を授かる可能性が決まる貴族社会。
子爵家令嬢リシュア・ヴァレンティアは、家の格に不釣り合いなほどの魔力量を持って産まれるが、そのせいで母親は亡くなってしまう。
父や継母には疎まれ、妹と比べられ冷遇されて育った。
「アナタが誇れるのは魔力だけ。」
継母の言葉が胸に突き刺さる。
そんな彼女に縁談が持ちかけられる。
相手は、冷徹で魔力も絶大なレヴァン・アストレイア公爵。
後継問題に悩む彼にとって、釣り合う魔力量を持つ令嬢は極めて稀であり、リシュアは唯一無二の存在だった。
彼を見た瞬間、リシュアは一目惚れしてしまう。
両親も喜ぶ縁談は、順調に進むものの、レヴァンは冷たく言い放つ——
「君は、子供さえ産んでくれればあとは好きにしてくれていい。愛は期待するな。」
愛のない結婚だとわかっていても、彼女の心は揺れる。
迎えた初夜、二人の魔力は完璧に絡み合い、理性を忘れるほど求め合う——
身体だけでなく、心まで染め合う魔力の交わりに、リシュアは初めて「求められる喜び」を知る。
愛されないことに慣れていた令嬢が、冷徹な公爵の心を揺さぶる。
温と冷、孤独と愛、魔力と運命が交錯する、儚くも官能的なラブファンタジー。
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