真実は何色
貴夫は、アルコール依存症になっていた。それを認められず、結果として妻子と別れる事になった。そんな時、一人暮らしが始まった王子のアパート近くの空き地でその事件が起こってしまった。貴夫が起こしてしまった罪名は傷害罪であった。その為、時効を迎える十年間、雲隠れすることにした。しかし、あの事件から二年が過ぎた頃、警察の者が尋ねてきた。貴夫は、幼い頃より格闘技をしており、その知名度もこの王子にはあった。それ故、貴夫のことを崇拝している者までいており、この貴夫には敵はいなかったのだ。けれども、二年前に傷害事件を起こしてしまったのだった。そのことでは、なかったが、貴夫を崇拝している原田という者が、二年前から行方不明になっていることを知らされた。写真を見せられたが、あの時の記憶もなく「知らない」とただ言っていた。
それから、音沙汰なく更に八年が過ぎようとした頃に、あの時の空き地で会った者たちが動き出したのだ。あの時の被害者となる奴には、他四人の仲間がいたのだ。この仲間に動きがあった。その四人の内の一人は、政治家の息子である友晴がいたのだ。急に選挙区を父親から継ぐ事になり、出馬する事になった。その為、余計な事に巻き込まれないようにする必要があった友晴は、幼馴染の佐々木と中原に会っていた。そんな中で、あの日の事を知っている慶介の情報を聞いた友晴は、避けて通りたい奴であり、知らぬ存ぜぬを貫きたかった友晴であったが、あの日の事を慶介に脅されることになり、この先のことを考えた友晴は、慶介の話を聞くことにした。慶介は、行方不明の原田のことを聞いてきた。どうしたのかも気付いた慶介は、お金を要求してきた。
そんな時、慶介が殺害され、一番疑わしい友晴が参考人として取り調べを受ける事になった。あの時から十年が経っていたが、原田は行方不明のままであった。この件についても、友晴は疑われる事に・・・・・・。
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