幕末博徒伝
江戸時代、五街道の内の一つ、甲州街道が整備され、宿場町として賑わった勝沼は、天領、つまり、徳川幕府の直轄地として代官所が置かれていた。この頃、江戸幕府の財政は厳しく、役人の数も少なかったので、年貢の徴収だけで手がいっぱいになり、治安までは手が回らなかった。その為、近隣在所から無宿人、博徒、浪人などが流れ込み、無政府状態になっていた。これは、無頼の徒が活躍する任侠物語。
「闇鴉と佐吉」 祐天一家の佐吉は、乱暴されて捨てられた盲目の娘を助ける。彼女は名を雪と言い、離れ瞽女だった。その後、雪は佐吉の世話になる。佐吉は、雪を壺振りに仕込み賭場で働かせた。そんな時、祐天一家と対立する安五郎一家が闇鴉と異名を取る用心棒を雇った。闇鴉は、佐吉の父の仇だった。佐吉は、闇鴉との対決に備え、機会を窺う。そして、祐天一家の賭場に安五郎一家の若い衆と闇鴉が乗り込んで来た。
「清水寿郎長」 駿河の国で廻船問屋の五男坊として生まれた長寿郎は、子宝に恵まれなかった米問屋の叔父の家へ養子に出され、商人として生きていた。そんなある日、祭りの夜に天神一家の若い衆に絡まれている所を、江沢の大熊と言う博徒に助けられ、道を踏み外す事になる。長寿郎が大熊の仲間になったのは、博徒の自由な生き方に商人とは違う魅力を感じたのもあるが、大熊にはお蝶と言う妹が居て、彼女に惚れたのも理由の一つだった。以後、寿郎長を名乗り、ヤクザな道に入って行く。まずは、大熊一家を立ち上げるべく、鉄火場、つまり、賭場の運営を始める。お蝶が壺振りで、大熊が中盆、寿郎長が出納を担当する。その他、仕出しとして鉄火巻を提供するのは、出刃包丁を投げるのが得意と言うヤクザな料理人の政五郎だった。大熊の鉄火場は順調で、売り上げを伸ばしていた。そうなると面白くないのは、天神一家だった。天神一家の親分は十手持ちで、代官所から治安を任されている。そこで、お上に願い出て、大熊の鉄火場を取り締まる。鉄火場を潰された大熊は、報復として天神一家に殴り込み、親分を殺害する。大熊、寿郎長、政五郎は犯罪者となり、清水湊から逃亡し、甲州へ逃げる。甲州では、竹尾安五郎と祐天善之助が対立していて、寿郎長たちも抗争に巻き込まれた。
清水寿郎長一家
お蝶
江沢大熊
出刃政
森市松
桶屋中吉
法印大五郎
坂東綱太郎(赤犬、白犬)
追分参五郎
「闇鴉と佐吉」 祐天一家の佐吉は、乱暴されて捨てられた盲目の娘を助ける。彼女は名を雪と言い、離れ瞽女だった。その後、雪は佐吉の世話になる。佐吉は、雪を壺振りに仕込み賭場で働かせた。そんな時、祐天一家と対立する安五郎一家が闇鴉と異名を取る用心棒を雇った。闇鴉は、佐吉の父の仇だった。佐吉は、闇鴉との対決に備え、機会を窺う。そして、祐天一家の賭場に安五郎一家の若い衆と闇鴉が乗り込んで来た。
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