私、悪役令嬢でしたっけ?……あら、茶柱が立ちましたわ
「貴様を断罪する! 悪役令嬢シャルロット=ド=レーヴェンローよ!」
……と言われても、肝心の本人は舞踏会に来ておりませんでした。
なぜならその頃、庭で蝶を追いかけていたからですわ。
王太子から婚約破棄されるはずだった公爵令嬢は、
“ふわふわ”“天然”“方向音痴”の三拍子そろった不思議な令嬢。
断罪劇?陰謀?魔女認定?すべて知らぬまま、
紅茶を淹れていたら――王国が変わっていましたの。
「茶柱が立ちましたので、今日もきっと大丈夫ですわ」
ふわふわ令嬢は誰の陰謀も断罪も受け止めず、
笑顔で全部、お茶と一緒に流してしまう。
誰もが勘違いして、振り回されて、
気づけば“悪役”の意味が静かに崩れはじめる。
これは、お茶が大好きな少女の物語。
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