始皇帝、母に真心の花束を
だが人民を使役し、虐殺した。
国はこの権力者を呪った。
だが始皇帝は最初から「悪」だったのではない。
彼が置かれた環境は彼を人を信用させない人間とさせていったのだ。
彼の心の拠り所は生母の趙姫だけだった。
中国史では三国志が日本人には馴染み深く、最近ではマンガの影響で少し戦国末期が触れられるようになってきました。始皇帝は超大国秦だったとはいえ、まだ北に趙、東に斉、南に楚など強国ひしめく中華を統一した偉人であったのは間違いありません。
秦の統一の礎を築いた人物といえば范雎をあげる方もいるかもしれませんが、自分は秦を法治国家に仕立て上げた商鞅であると思っています。これにより秦=厳しい法治国家のイメージが作られました。自分はこの法こそが秦を超大国にのし上げた要因となったと考えています。
貴著を拝読させていただき、『英雄《HERO》』という始皇帝暗殺を扱ったアクション映画を思い出しました。この作品自体には時代考証に関して色々と突っ込みたいところはあるのですが、ラストシーンの始皇帝だけが妙に心に残っています。暗殺者の無名だけが始皇帝の心を理解しており、そんな無名を殺したくない始皇帝は、しかし始皇帝でも秦の法を曲げるわけにはいかず無名を殺し、その後、暗い王座に1人ポツンと立って懊悩するのです。そんな誰からも理解されない孤独な始皇帝と貴著の愛に飢えていた始皇帝がなんとなく重なりました。
自分は始皇帝という人物が中華文明の破壊者であったと感じており、あまり好きではないのですが、歴史とは面白いもので、見方を変えると人物像が変化するものです。そんな始皇帝の一面を楽しませていただきありがとうございます。
自分は宮城谷昌光先生が好きで、昔は春秋戦国ものをよく読んでいました。始皇帝と言えば戦国時代に終止符を打った人物であり、良くも悪くも停滞していた時代を変革した人物でもあります。当時は既に秦は中華における超大国でしたが、南に楚、北に趙、東に斉と、他にもまだ大国の現存する時代で、おそらく誰も統一されるとは考えてはいなかったことでしょう。
そんな始皇帝ですが、自分はあまり好きな人物ではなかったりします。彼の業績は偉大ではあるのですが、(あくまで私見ですが)後の劉邦を台頭させる原因となり、中華の文明を破壊した最初の人物だという認識があったからです。ただ、その人物を「悪」と断じるつもりは全くなく、それが歴史の流れなのだと感じるものです。
貴著を拝読して思い出したことがありあます。古い映画なのですが「英雄《HERO》」という始皇帝暗殺を扱ったアクション映画がありました。その中で始皇帝はその偉業と心の内を誰からも理解されない英雄として描かれていました。ラストで暗がりの王座で1人立つ始皇帝が印象的でした。貴著の始皇帝とちょうど同じだなと感じたしだいです。
秦の始皇帝の 名前は聞いたことがありますか 万里の長城以外の 実際の人となりや 歴史については全く知りませんでした。 勉強になりました。 全てに裏切られ 人を信じられなくなろうとも、 やはり母を慕う心だけは失わなかったと 切ない思いがします。
それからこちらは ミッドナイトや ノクターンレベルもR18なら大丈夫です。