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【短編集】こども病院の日常

ここの病院は、こども病院です。 18歳以下の子供が通う病院、 診療科はたくさんあります。 内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc… ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。 恋愛要素などは一切ありません。 密着病院24時!的な感じです。 人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。 ※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。 歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。
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外資系の大きな会社で働く俺、赤峰智紀(32)は、昇進の辞令を鞄に入れて帰宅した。 金曜の夜。差し出した花を見ずに、妻の佳澄は窓のほうを向いた。隣で、親友の結華が鼻で笑う。 「失業したのよね。エルヴァント・ジャパンで、部がひとつ丸ごとなくなったって」 言いかけた言葉は遮られ、出てきたのは妻の欄が埋まった離婚届と、離婚協議書。 預金は折半。車は買値で、28階の家はローンの利息まで足した総額で、半分ずつ。そこへ5年分の生活費。合計8260万。 「あなたは今、何も持っていない。これ以上、私の若さを無駄にさせないで」 言えば、この紙は引っ込む。だから俺は黙って、紙の数字を最後まで聞くことにした。 辞令が全社に流れるのは月曜の9時。けれど同じ夜のうちに、親友のスマホが鳴る。 「……昇進したんだって? 年収3000万」 すがりつく妻。その妻が、今度は親友の髪を掴む。最後に妻が差し出したスマホには、6年分のトークが残っていた。 全八話。
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年の瀬、家族LINEに従兄の崇史が写真を貼った。 『紹介します。彼女の乙部瑠衣です』 相手は国民的女優。祖父母も伯母も、次々に祝いの言葉を並べる。 同じころ、鷺沢征吾はホテルの部屋でその写真を見ていた。横から画面を覗いているのは、写真と同じ顔だ。 「今年の正月は、ご両親に会わせてくれないの?」 実家の征吾は、安い車に乗る「底辺のサラリーマン」扱い。祖父には崇史と比べられ、大学院まで行かせた父まで責められる。父は、頷くだけ。 家族LINEで『生活写真は、ないの?』と聞いただけで、グループから退会させられた。 征吾は父のスマホを借りて頼む。正月2日の新年会に、彼女さんを連れてきてくれ、と。 『連れてくるよ。恥をかくのは誰かな』 新年会の座敷で、崇史が配った名刺には、どこかで見た社名が刷られていた。 卓の下で、瑠衣から『あと10分で着く』。 征吾は『来るな』と返す。既読は、つかない。 全八話。
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