最初から、いないものとして

「ねえ、私のこと、もう忘れていいんだよ」――。
クラスの片隅、誰の視界にも入らなくなった白洲結衣。彼女の体は、関心を失われるたびに透明なガラスのように透けていく。
幼馴染の陽介だけが彼女を繋ぎ止めようとするが、その代償は「陽介自身の記憶と日常の崩壊」だった。
愛する人のために、彼女は自ら「最初から、いないもの」になることを選ぶ。
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