現実のラブコメなんてこんなもんだけど悪くはないか。

昼過ぎの授業、隣の席に座る君は木漏れ日受けて輝いていた。

白く輝く柔肌に黒く艶めく黒髪。ノートを取るためにすこし屈めた背中からは大きく純白の双翼が生えているように僕に見えた。

そんな君に一瞬で惹かれた僕は、運命の導きとも思えるような奇跡を重ねながら君との距離を縮めて行く。

現実にラブコメ展開が起こることなんてない。それでも現実の恋愛には、人間の心震わす何かが存在している。




そしてそれは時には空想で理想のラブコメですら超えるのではないだろうか。
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