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15 湖とヘドロスライム
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俺は一人で湖に来ていた。ベルは、ここの瘴気に当たるとヤバイから落ち着いてからじゃないとダメだ。
「さてと、この湖に何が起こっているんだ?」
『解析』
【妖精の湖】
・ヘドロスライムにより汚染
・毒沼化している
「思ったより深刻な状態だな。毒もあるのか……。」
ヘドロスライムは、きっと湖の中にいるのだろう。
汲み取り槽になどをこまめに掃除をしないとヘドロスライムが繁殖する事があるが、湖にヘドロスライムが繁殖など聞いたことがなかった。
「何で、妖精が住むぐらいキレイな水なのに…ヘドロスライムが?」
一先ず、村に戻りベル達に聞くことにした。
「ベル達に聞きたいことがあるんだがいいか?」
〈何でしょうか?〉
「湖を調べたんだが、ヘドロスライムに汚染されていた……。何か原因を知らないか?」
〈ヘドロスライムが!?〉
「何か心当たりはないか?」
俺達が話していると、妖精族の一人が話しかけてきた。
〈私、アーサっていいます。助けて頂きありがとうございました。湖の件について一つだけ心当たりがあります。〉
「教えてくれ!」
〈一月ほど前に、森に棲む大量の魔物や魔獣が何者かに襲われたのです。その影響は湖にもあり、瀕死の魔獣などが湖に押し寄せてきたんです。その頃から少しずつおかしくなったような気がします。〉
話を聞いていた俺は、
「…………一月前……心当たりが……ありすぎる。」
そう、一月前といえばフェンリルが保存食を食べてしまった為、フェンリルに罰として食料を狩ってこいといったのだった。
あれは、森の魔物や魔獣を殲滅してしまったんじゃないかって思うほどだった。
「………あれが、原因だな……。」
俺が蒼白い顔をしていると、
〈ジークさん?どうかしましたか?〉
「ベル………ごめん。原因は、俺達かもしれない。」
〈〈えっ?〉〉
一月前の話をした。
「本当に申し訳ありませんでした。湖は、責任をもって元通りに必ず戻すから!」
〈ふぅー。わかりました。こちらこそよろしくお願いします。〉
「さあ!湖を元通りに戻すゾー!」
先ずは、ヘドロスライムを何とかしないといけない。
ヘドロスライムはキレイな水が弱点だ。
『浄化』
すると、湖が光だし神秘的な湖へとかわったのだった。
ヘドロスライムは完全に消滅した。
「良かった~元通りになったみたいだ!念のため調べておこう!」
『解析』
【神聖なる湖】
・聖水によってできた湖
・魔力に満ち溢れている
「……………あれ?妖精の湖は?」
元通りなったよね!?
村に帰り妖精達を湖に連れていくと、
〈〈〈……………〉〉〉
「元通りの湖になったよね!?」
〈〈〈元通りじゃなーい!〉〉〉
ハモった!
〈ジークさん、どうしたらこんな事になるんですかー!〉
「普通に魔法を使ったんだけど…。」
〈〈〈普通じゃなーい!〉〉〉
〈もっと自重してくださいね……〉
こうして、妖精の湖は神聖なる湖に変化したのだった。
「さてと、この湖に何が起こっているんだ?」
『解析』
【妖精の湖】
・ヘドロスライムにより汚染
・毒沼化している
「思ったより深刻な状態だな。毒もあるのか……。」
ヘドロスライムは、きっと湖の中にいるのだろう。
汲み取り槽になどをこまめに掃除をしないとヘドロスライムが繁殖する事があるが、湖にヘドロスライムが繁殖など聞いたことがなかった。
「何で、妖精が住むぐらいキレイな水なのに…ヘドロスライムが?」
一先ず、村に戻りベル達に聞くことにした。
「ベル達に聞きたいことがあるんだがいいか?」
〈何でしょうか?〉
「湖を調べたんだが、ヘドロスライムに汚染されていた……。何か原因を知らないか?」
〈ヘドロスライムが!?〉
「何か心当たりはないか?」
俺達が話していると、妖精族の一人が話しかけてきた。
〈私、アーサっていいます。助けて頂きありがとうございました。湖の件について一つだけ心当たりがあります。〉
「教えてくれ!」
〈一月ほど前に、森に棲む大量の魔物や魔獣が何者かに襲われたのです。その影響は湖にもあり、瀕死の魔獣などが湖に押し寄せてきたんです。その頃から少しずつおかしくなったような気がします。〉
話を聞いていた俺は、
「…………一月前……心当たりが……ありすぎる。」
そう、一月前といえばフェンリルが保存食を食べてしまった為、フェンリルに罰として食料を狩ってこいといったのだった。
あれは、森の魔物や魔獣を殲滅してしまったんじゃないかって思うほどだった。
「………あれが、原因だな……。」
俺が蒼白い顔をしていると、
〈ジークさん?どうかしましたか?〉
「ベル………ごめん。原因は、俺達かもしれない。」
〈〈えっ?〉〉
一月前の話をした。
「本当に申し訳ありませんでした。湖は、責任をもって元通りに必ず戻すから!」
〈ふぅー。わかりました。こちらこそよろしくお願いします。〉
「さあ!湖を元通りに戻すゾー!」
先ずは、ヘドロスライムを何とかしないといけない。
ヘドロスライムはキレイな水が弱点だ。
『浄化』
すると、湖が光だし神秘的な湖へとかわったのだった。
ヘドロスライムは完全に消滅した。
「良かった~元通りになったみたいだ!念のため調べておこう!」
『解析』
【神聖なる湖】
・聖水によってできた湖
・魔力に満ち溢れている
「……………あれ?妖精の湖は?」
元通りなったよね!?
村に帰り妖精達を湖に連れていくと、
〈〈〈……………〉〉〉
「元通りの湖になったよね!?」
〈〈〈元通りじゃなーい!〉〉〉
ハモった!
〈ジークさん、どうしたらこんな事になるんですかー!〉
「普通に魔法を使ったんだけど…。」
〈〈〈普通じゃなーい!〉〉〉
〈もっと自重してくださいね……〉
こうして、妖精の湖は神聖なる湖に変化したのだった。
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