0229

四年に一度のこの日、僕と彼女以外の人々はいなくなる。

四年前に同じように出会い、僕は彼女のことを覚えていたけれど、どうやら彼女は僕のことを忘れてしまっているようだった。

彼女とは、四年に一度の2月29日にしか会うことができない。翌日には、彼女は姿を消してしまうのだ。

僕と彼女だけの幸せな時間。僕は、ずっと続いてほしいと、願ったけれど、その思いも虚しく、日は上ってーー。
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