光は憤怒の闇に抱かれて堕ちる~狂気に堕ちた父は我が子を孕ませる~

 とある世界に「闇」の王が存在していた。
 かの王は慈悲深く、神々から見捨てられた者たちに優しかった。
 そして聖女と呼ばれる美しく、誰にでも優しい妻がいた。
 妻との間には妻によく似た美しい息子がいた。

 けれども「闇」の王の幸せを「神」は許しはしなかった。
 妻を「神」の信徒達が殺したのである。
 その悲劇から全てが狂い始めた──



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