鬼の贄姫は輸入代行業に精を出す~現世と鬼界を行き来するのは、私だけの特権です~
神代の時代から、開けば厄災が起こる十二の岩戸が、日本には存在する。
扉の鍵「宝竜の御鏡」を奪おうと企む闇の勢力から、十二家の退魔師が代々これを守ってきた。
十二家の一つ青海家の分家筋に生まれた双子の麗華と麗羽。
金色の瞳を持つ妹の麗羽(れいは)は、出産時に母を失い、「母殺し」と父親に憎まれ虐げられる日々。
姉の麗華は名前の通り眉目秀麗で破邪の才に優れ、自分を押し殺すことでしか生きれない麗羽は超内向的なインドア派に。
ある日、青海一族の守り神「宝竜」と邂逅するも、目立つことが嫌いな麗羽はひた隠しにする。
そんな中、全国の退魔業に就く者をまとめる陰陽庁から、青海の本家にお達しが下る。
「金目を持つ女の血は鬼を招く」から「殺処分に」。
麗羽は拘束され、鬼界と現世を行き来できる「渡し人」椋梨凌空(くれなしりく)に預けられてしまう。
しかし、渡った先の鬼界には現世と変わらぬビルが並び立つ都会。
経済的に裕福になった鬼たちは、もう人など食べないのだという。
おまけに凌空は、鬼界に現世の品物を輸入する代行業を営んでいた。
「お前、宝竜を宿しているよな。だったら、岩戸を開閉できるはずだ。もっと大儲けするから手伝え!」
「えっ? え! ええええっ?」
こうして麗羽は凌空の経営する「陰陽商事」へと入社することになってしまい――。
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