双月の守り手 第2部 ― 月の残響 ― 「それでも、誰かを想う光は消えない。」

月のない夜から、数年。

夜を怖がっていた少年――天音 湊は、
今では誰かの心へ寄り添う存在になっていた。

「ひとりじゃないよ」

かつて自分が救われた言葉を、
今度は誰かへ届けながら。

---

だがある夜。

夢界に、
これまでとは異なる“夜”が現れ始める。

孤独だけではない。

後悔。
怒り。
救えなかった痛み。

人の心へ深く残った感情が、
新たな影となって夜を蝕んでいた。

---

そして、
夜を抱きしめ続けてきた鈴月 夜那もまた、
少しずつ“月”へ近づいていく。

誰かを救うたび、
自分を削るように。

それでも夜那は、
優しく笑ってしまう。

---

白月 澪那は、
そんな夜那を見守りながら、
初めて願う。

「今度は、
 夜那ちゃんにも支えてほしい」と。

---

優しい人ほど、
自分の痛みを隠してしまう。

誰かを守るほど、
ひとりで泣いてしまう。

---

だから今度は、
“救う側”を救うために。

受け継がれた月明かりが、
再び夜を照らし始める。

---

これは、
優しさの残響が、
誰かの心へ届いていく物語。

---

# 双月の守り手 第二部
## ― 月の残響 ―

「それでも、誰かを想う光は消えない。」
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