ゆりすう――ふたりの連立方程式――
数宮すずは、
数学が苦手だった。
というより、
算数の頃からずっと苦手だった。
分数も、
方程式も、
「なんでそうなるのか」が分からない。
周囲が簡単そうに解いていく問題が、
自分だけ理解できない。
そのたびに、
少しずつ「考えること」が怖くなっていった。
⸻
そんな彼女の前に現れたのは、
不思議な少女――白泉ルナリア。
数学を愛し、
数式を“美しいもの”として見つめる少女だった。
⸻
「分からなくてもいいの。
一緒に考えればいいんだから」
⸻
放課後の教室。
ノートの落書き。
消せない途中式。
そして、
少しずつ近づいていくふたりの距離。
これは、
“正解”を目指すだけの物語ではない。
* 分からないこと
* 伝わらないこと
* ひとりでは解けないこと
そんな“人生の問題”を、
ふたりで少しずつ考えていく物語。
⸻
数学×百合×成長物語。
「分からないままでも、
誰かと一緒なら前へ進める」
学習書房格物堂がおくる、
やさしい数学百合作品。
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