年の差婚

 アルサ王国では、結婚をしていない者は一人前だとは認められなかった。国王陛下はなかなか結婚をしないヴァロワ家の男たちに痺れを切らし、大胆に行動に出る。それは、ヴァロワ家に淑女たちを集め、共に暮らしながら相手を見つけることだった。

 13歳になるシャルロット・ポンサールは、当主の甥であるロジェとのお見合いために、ヴァロワ家を訪れる。そこで、ロジェに思い人がいることを知る。相手は、予想外の人物だった。
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