現実と真実〜幼馴染に浮気された男子高校生の物語〜

気弱な高校二年生の山田涼太には付き合い始めて一年の彼女がいる。
彼女の名は長瀬香澄。黒髪ロングで清楚な色白美人。香澄と涼太は誰もが羨むようなカップルだった。

一周年記念の前日、涼太は先輩の神崎篤と繁華街を歩きながら、明日の放課後に控えたデートのプランを相談していた。
明日のデートのための視察という名目で、二人は冗談半分でラブホテル街へと足を運び、涼太は大人の社会の一部を垣間見る。

しかし、男子高校生二人の軽率な行動は、涼太の悲劇の引き金となった。

帰り際に目にしたのは、知らないイケメンとホテルに入る直前の香澄の姿。
涼太は暴れ、香澄の元へと駆け寄ろうとするが、口喧嘩では済まなくなると判断した神崎は、必死に後輩を止める。

二人はただただ、香澄が見知らぬイケメンとホテルへ入っていく光景を見ていることしかできなかった。

絶望に暮れる、彼女を寝取られた気弱な高二男子の物語。

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