シューゼと水蒸気の姫君 【完結済み】

 ある日、貴族の娘が失踪した。
 見つけ出せば、貧民には一生遊んで暮らせるほどの賞金が出るらしい。

 ”ヘリオス”――――それは、水蒸気と炭鉱に囲まれた陸の孤島。

 その町は、周囲を幅600メートル、深さ1キロほどの輪状の巨大な溝で囲まれた地面の上に築かれており、まるで陸の孤島のようだった。

 レンガと木で造られたその町は、周囲の溝を炭鉱として利用しており、独特に発展した蒸気機関が住民たちの生活の根幹を担っていた。

 そんな閉鎖的で寂しく美しい町のおんぼろ家に住む14歳の少年、シューゼ。シューゼは、下層民としての生活に憤りを感じながらも、どこかで満足していた。

 
 しかし、とある日。シューゼは、貴族の娘が失踪したニュースを目にする。


 と、さらにシューゼの炭鉱には灰色の髪をした少年が突如として現れ、シューゼの運命は少しずつ変わることに――――。


 ――――王道スチームパンクファンタジー、ここに開幕。
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