晴るはじめの明日を

あまりにも近くて、言えないままいつの間にか大人になっていた。


 365日のうちほとんどは忘れているのに、1年の間でほんの数日だけ、桜の花の匂いを思い出すタイミングがある。

 そいつと初めて会ったのは、そんな春の濃い日だった―――。



フリーライターの古渡青音は、10年振りの同窓会へ参加するべく、4月の日本へ帰国する。
蘇る懐かしい記憶は酔いもしないほど鮮やかで。その中心にはいつも、絶縁した友人・高橋祐太郎がいた。
中学で出会い、多くの時間を共有し、もう二度と会うことはないと誓った2人は、あの頃よりずっと大人になって再会する。


かつての嘘はどこへかえるのか。

春が来るたび桜に覆われるこの国で、幾つもの4月1日を重ねるふたりのお話。



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●他サイトにも投稿しています。
●この作品はBL(ボーイズラブ)要素を含みます。
●この作品はフィクションです。実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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