おっさん、人生ひと段落したので異世界で魔王を始めます
佐伯航、四十三歳。正直イケオジ、と言えなくもない。
離婚して二年。子供たちはふたりとも成人して独立した。
退屈じゃない。不幸でもない。でも何かは足りてない。
そんな毎日を生きていた。
ある春の日、事故で命を落とした彼は、夜空の空間で美しい女神ファルティシアと出会う。
俺、新しい世界では―――魔王をやりたい。
次は……自分で決めたいんだ。全部。
そして航は女神に送り出される。
そして、あなたの想いはきっと、この世界を―――
彼の新たな世界での名は、アクロス。
一本角を持つ魔族として降り立った世界で、
人間に故郷を焼かれ、追われ続けていた魔族の女性リーネと出会う。
魔王が討たれた後、世界の魔力は歪み、各地に異変が広がり始めていた。
そして世界は、悲しみに満ちていた。
それでもアクロスが目指すのは、人間を滅ぼす魔王ではない。
魔族が角を隠さなくていい場所。
怯えずに飯を食い、仕事をし、仲間と笑える場所。
人間も魔族も、同じ場所で明日を楽しみに眠れる世界。
家を借り、飯を作り、風呂に入り、仲間と出会い、時には命懸けで戦う。
逃げるためではなく、生きるために。
隠れるためではなく、いつか本当の姿で笑い合うために。
これは、普通の人生を終えたおっさんが、
逃げ続けた魔族の女性と共に生き、
そして―――世界を愛する魔王を目指す物語。
急がない。でも止まらない。
おっさんの新しい物語が、動き出す。
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退屈じゃない。不幸でもない。でも何かは足りてない。
そんな毎日を生きていた。
ある春の日、事故で命を落とした彼は、夜空の空間で美しい女神ファルティシアと出会う。
俺、新しい世界では―――魔王をやりたい。
次は……自分で決めたいんだ。全部。
そして航は女神に送り出される。
そして、あなたの想いはきっと、この世界を―――
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それでもアクロスが目指すのは、人間を滅ぼす魔王ではない。
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