君が眠るまで、店番を
――面倒なことは、嫌い。でも、欲しいものまで諦めるつもりはない。
故郷を飛び出した十九歳のカモシカ、スオウが辿り着いたのは、さまざまな亜人が暮らす交易都市。
そこで出会ったのは、小さな商店を営む八歳年上のリカオン、ミエルだった。
人懐っこくて、働き者で、誰にでも優しい。
けれどそんなミエルには、夜になるとうまく眠れないという秘密がある。
ひょんなことから店を手伝い始めたスオウは、いつしかミエルの暮らしにすっかり馴染んでしまう。
店番をして、お茶を淹れて、疲れた彼を休ませて。
最初は、ただ居心地がよかっただけ。
けれど、笑っていてほしいと思うようになって、そばにいたいと思うようになって。そして気づいた。
どうやら俺は、この人が欲しいらしい。
「眠れないなら、俺が店番してるよ。起きるまで、ここにいるから」
マイペースな年下美人と、甘やかされ慣れていない年上店主の、ゆっくり距離が近づくファンタジーBL。
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