顔面偏差値底辺の俺×元女子校

 あなたは自分の顔をどう思っているだろうか。

 顔に点数をつけるという行為自体愚かであると思うが、そうとわかっていても自分の顔がどの程度のレベルなのかと考えたことのない人はいないだろう。

 イケメンであること。 
 これは最高のステータスになる。
 人生の中でマイナスに働くことはほぼないと言ってもいい。

 ブサイクであること。
 対してこちらは致命的な短所である。
 見下される、蔑まれる、同情される、嫌われる原因になりうる。
 この生まれ持った弱点によって自分の置かれた不利な状況を打開するには、尋常ではない努力が必要であるという事は紛れもない事実である。


 俺は醜い顔をしているが、それを言い訳にし続けて底辺の人生を歩むつもりはない。
 顔が駄目だろうと心優しい美少女と結ばれ、圧倒的な社会的地位を手に入れて華々しい人生を送れる、ということを証明するつもりで毎日を生きている。

 そんな自分が通う学園は、普通とは言い難い。
元はかなり有名な女子校だったのだが、一年前から特別な状況の男子のみが入学することを許可されるようになり一応共学となった。
 俺自身もある一件をきっかけに特殊と判断され、入学できたわけだ。

 この学園、クラスの大半は女子であることに加えてかなり変わったルールがいくつか存在しており、ただでさえブサイクである自分にとってその存在は人生最大の試練になることが予想できた。
 そして常人ですら困難な壁をブサイクな俺が越えていくことは、自分、そしてこの世に生きる全てブサイク達の自信につながるとも考えた。

 これが入学した理由のすべてである。

 ブ男が女子とイチャコラするなど夢のまた夢だが、実現不可ではないと思い込んで生きていくことにした。
 なによりブサイクであること以外、これと言って他人に嫌われる部分はないと自分では思っている。


 ーー俺はここでブサイクなりに一波乱起こすつもりだ。
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