『少女の夢は希望を連れて明日へと向かう』~日本初のスポーツ専門中学校創立物語~

「サッカーだけの中学ってないかな?」
「野球だけの中学ってないかな?」
「陸上だけの中学ってないかな?」

 6年生になった時、勉強が大嫌いな大柄の男子3人が集まって、夢みたいなことを話していた。

「お前はいいよな、勉強ができるから」

 3人は羨ましそうにわたしを見た。

「俺たちバカだから」

 自嘲気味に吐き捨てた。

「そんなことないよ。やればできるって」

4年生になって虐められていた時、彼らに助けてもらったわたしは、今度は自分が彼らを助けたいと本気で思っていた。
あの時助けてもらわなかったら、今頃どうなっていたかわからないからだ。
それほど恐ろしい経験をしたのだ。
だからなんとしても彼らの役に立ちたかった。

大人になったわたしは、男の子たちに恩返しをするための一歩を踏み出した。
それは、教育を根本的に見直す改革であり、日本初の学校を創ることだった。
勉強は大嫌いだけどスポーツが得意な子供たちが目を輝かすような学校を創るのだ。

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