掌を掠めた透明を。


茜色、屈託のない笑顔が弾けたあの日から。

私があなたの隣で息をしていたあの日々から。

私が、流れ出す朱色を止められなかったあのときから、ずっと。



私は今日も、透明な君を探している。

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