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新しい生活に胸を踊らせて

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『早く…君の胸に触れたい。彩葉の柔らかいこの胸に』


そう言って、全て露わになってしまった両方の胸にみだりがましく舌を滑らせる慶都さん。


『この感触がたまらない…彩葉、どうして欲しい?』


『そんなこと…言えない。恥ずかしいです…』


『恥ずかしがらないでいいから…言ってごらん。さあ、どうなりたい?』


慶都さんの意地悪な質問。


『…もっと…』


『もっと…?』


『もっと…な、舐めてほしいです』


そう言った瞬間、ニヤッと笑って、私の胸の1番高くなっているところを舌で遊んだ。


吸い付いたり、甘噛みしたり…


そうされてるうち、私の体の中の細胞全てが、甘美な心地良さで満たされていくのがわかった。


そして、どんどん下の方へと向かう舌と指…


時には焦らせたり、攻撃的になったり…慶都さんの愛撫は続き、そのペースに飲み込まれていく。


熱い息がとめどなく漏れ、私の喘ぐ声も少しずつ大きくなっていった。


我慢しなきゃ、我慢しなきゃって、そう抑制するけど、慶都さんの責めには抗えなくて…


この人はイケメンで、頭が良くて、優しくて、お金持ちで…なのに、こんなにも女性を虜にするテクニックまで持っているんだ。


これ以上、あなたに必要なものなんて…何もない。


すぐ目の前の美し過ぎる顔。


さっきからずっとずっとドキドキしてる。


ただでさえ体が熱いのに、まだまだ体温が上がっていく感覚。


どんなに願っても側にいることさえ叶わなかった人がこんなに近くにいる。


私は、思わず一筋の涙を流した。


愛しい…


あなたに抱かれて、私は…


『彩葉?嫌なのか?』


『違います、嫌な訳ないです。すみません、私、すごく嬉しくて』


『俺も嬉しい。でも、泣かないで…』


唇が、涙で濡れた頬を優しくなぞる。


『慶都さん、私…あなたとひとつになりたい』
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