無敵少女の意のままに

CHABO

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Death's kindred

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【previously on 無敵少女の意のままに】
妖精族の女の子、エラの案内でロストウッズのからくりを突破した一行。
しかしゴリマッチョ妖精にイライラしているアンちゃんとエラちゃんだった。

「おぉエラ、そちらさんはどなただい?」
「お友達よ、どいてちょうだい。あっ、3mは離れてね」
当たりキツイなぁw
「うちに招待するわ、お母さん一応族長だから」
「族長なのか!!それは話が早くて助かるな」
「こっちよ~~」
集落の最奥の屋敷に案内された。

「あらエラ、お帰りなさい。そちらの方々は...」
「お友達のアンちゃんとそのお仲間さん達よ」
もうアンちゃんとお友達らしいw
「どうぞ~、ゆっくりしていってね~」
「色々お話を伺ってもよろしいかな?」
「えぇ、何でも聞いてちょうだい」

色々な話を聞かせてもらう。
わたしとマァナだけ...お子様連中はどっか行って遊んでいるようだw
どうやら警戒心が強いというのは過去の話で、もう何百年と平和が続いているためにむしろ外の世界との交流は積極的に展開したいみたいだ。
しかし妖精は表の世界では希少種なので人身売買などを恐れ、結局ここから動けない...とのことだ。
「最近ルシファー様がおみえにならなくてねぇ、妖精はルシファー様としか交配出来ない掟なのに...」
少なくとも神の血が半分以上流れてないと妖精とは認められないそうだ、つまりここにいる全員、ルシファーの子供ってわけか、大変だなあいつもw
「多分あいつ、料理に夢中なんだ。今度会ったら顔出すように言っておくよ」
「えっ!!ルシファー様と顔見知りなの??」
「え、えぇ。訳あって魔王と業務提携を結んでいてね~わたし達」
「そうなのねぇ~、何か複雑な事情がおありなのね」
向こうからエラちゃんが飛んでくる。
「お母さん!!エラ、この人達と一緒に行きたい!!」
何を言い出すんだこの子は!!w
「いいんじゃないかしら、あなたはいずれここの族長になるんだから旅をして知見を広めるのはお母さん賛成よ」
あっさり味のお母さんですねw
「ホント!!やったぁ~、よろしくねソフィーさん、マァナさん!!」
いや、わたしらの意志は??ww

「その代わり、条件があるわ。それをクリアしたら魔剣キャンディも差し上げましょう」
わたしらの意志を聞かずに勝手に話を進めるとか、すげぇ母ちゃんだなw
「ち、ちなみに条件とは??」
「表のロストウッズに日に日に強大化する軟体族のモンスターがいるの。みんな奴が怖くて表に出られなくって...そいつを退治してほしいの」
軟体族か...基本は雑魚モンスターだがあらゆる物を吸収してどんどん強くなってしまう放置が一番危険なモンスターの一種だな。
「仕方ない。分かった、退治してこよう」
「助かるわ、じゃあお願いね。あっ、エラはちょっとこっち来なさい」
「うん。じゃあみんなは泉で待ってて~」
わたし達は元来た泉に引き返すことになった。

「ごめ~~ん、お待たせ~~」
「お母さんと何を話してたんだ?」
「う~ん、内緒。じゃあ鍵開けるね『イッヒ ビン クルツ ヴェック』」
また妙な言葉を唱えると泉が一瞬光る。
「さぁ、飛び込んで~」
「また濡れるのか~、何とかならんのか?」
「ならないわよ。エラは羽で全身覆うから濡れないけどね~」
ずっこいぞ畜生w

表のロストウッズに出る。
「せっかく乾いたのにまたベタベタですわ~」
「ごめんねアンちゃん。濡れたアンちゃんもかわいいわよ~」
「さて、軟体族のところまで案内してくれ」
「今はここからあっちの方向にいるみたい、正確には解らないけど」
「上空から確認とか出来ないの~?」
「妖精は自分の身長の3倍までしか飛べないの、だからマァナさんと変わらないわ」
「意外と不便ですわね」
「あのゴリマッチョ共は筋肉のせいで10cmくらいしか浮けなくなってるけどね~、ざまぁ!!」
この子相当今の妖精界嫌ってるなぁ~、次の族長こいつで大丈夫かw
「まぁいい、行こう。モンスターも少なからずいるって話だから警戒してな」

30分ほど探したのち...。
「待て!!止まれ!!」
木々の向こうにバカデカイ何かがいる...。
「間違いないわ、あいつよ」
「オムニヴォラスライムじゃない!!強敵よ!!」
オムニヴォラスライム、雑食、凶暴で有名な厄介者だ。
人間、野良モンスター構わず襲い、おまけにランダムに属性耐性がついているため倒しづらい。
「気づかれないように近付こう、行くぞ!!」
「...ごめんね、アンちゃん...」

『パリン!!』

後ろでガラスが割れる音がしたので振り返ると...
「なっ、何ですの!!これ~」
アンちゃんが球体の水の中に閉じ込められていた。

「心配しないでアンちゃん、とても心地良い空間だから。モンスター退治終わるまでそこでゆっくりしててね」
「エラ!!何をした!?」
「お母さんからの指示なの。アンちゃんだけは飛び抜けて強いからそれ以外のメンバーで戦うこと、って」
「この中、気持ち良いですわ~♪」
なるほど、娘を預けるに値するか試しているってわけか...。
さすが族長、食えない奴だ。
「あれ、うちも入りたい~」
「あいつやっつけたらエメリーちゃんも入れてあげるわよ、頑張りましょ!!」
「分かった、協力して倒すぞ!!」
「ソフィーちゃん、作戦は??」
「思いつかん。どの程度攻撃が通るかやってみないと分からんからな...全員で特攻だ!!」
わたしはエメリーに強靭を付与してもらい、マァナは全武器にバフをかける。
そしてアンちゃんはもう爆睡しているww
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