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5章 新しい街の建設
5-おまけ 魔石集め 3. 下層後半
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今日から3日間フロアボスと戦闘だ。といっても僕は何もしないけど。
そもそも僕がボス部屋に行く必要は一切ないのだけれど、もしもの時にブランに助けてもらいたいので、一緒にボス部屋に行く。ブランは、獣道のことは信用しているのか、喋りこそしないものの、形だけシルバーウルフの擬態をしているだけで、魔法も使いたい放題だ。たぶん必要があれば喋るんだろう。
フロアボスとの戦いは、剣士5人というちょっと珍しいチームだったけど、獣人の身軽さとか怪力とか身体能力高さを見せつけて、圧勝した。すごいな。
前回Sランク2パーティーで攻略したときも、ここのフロアボスまでは、1パーティーでも倒せると感じたそうだ。
数時間休んで、次は獣道だけで、その次はアルとブランで、とメンバーを変えて倒していく。
2回挑戦してお昼ご飯、2回挑戦して夕ご飯、物足りないと夕ご飯の後もう1回挑戦して、1日を終える。
3日間フロアボスと戦い続け、途中で飽きたからとフロアにいるモンスターを魔石に変えたりもして、15回マジックバッグのドロップ品を手に入れ、全て容量中だった。
マジックバッグの容量は、便宜的に大中小と分類されるが、大きさはまちまちで、ギルドが基準を決めている。
時間遅延のどれくらいゆっくりになるかもそれぞれ異なるが、普通に時間が過ぎるものと、中の時間が止まっているもの以外は、すべて時間遅延とまとめられる。
容量大をあげてコーチェロくんに怒られたので、サジェルに聞いて勉強した。僕の感覚では、容量小が衣装ケース、容量中が車、容量大がワンルーム、容量特大が船のコンテナのイメージだ。
そう考えると、アイテムボックスは反則級のチートだな。
7日かけて、次のフロアボスのいる階層まで移動した。
予定を変えて、今までのように魔石を得るためにモンスターを倒すのはやめ、次のフロアボスのいる階層までは移動重視で進んだ。
ここのフロアボスには5日間挑戦する予定だが、前のフロアボスの3日間ですら途中で飽きたのだから、5日間フロアボスだけに挑み続けるのはやめて、フロアボスの合間に普通のモンスターを挟み、そこで魔石を集める方針に変えた。
休憩も、3日に1度午前中を休みにし、疲労がたまってきたと思ったら丸1日休みにする予定だ。
午前中が休みの日の前の日は、アルと一緒に寝ている。ぐっすり眠れるので、翌日寝坊してもいいように、食事は傷まない冷めてもいいものを獣道に渡しておいた。
「お風呂入りたいなあ。お湯を湯船ごと持ってきちゃおうかな」
「ユウ、ダンジョンではやめてくれ。もしあふれが起きたら、裸で逃げる気か?」
「……たしかにやめたほうがいいね」
お風呂は諦めるが、ダンジョンライフをより快適にするには何が必要かなあ。
「大きいサイズのベッド買いたい」
「ベッドを1つにするのか?」
「そうしたら、ブランとアルと両方一緒に寝れるから」
「そうだな。春になったら久しぶりに王都に行くか。ユウ、続きは地上に戻ってから考えよう。そろそろ眠れ」
「うん。おやすみ」
下層2つ目のフロアボスは、なかなか手ごわい。獣道4人とアルの剣士5人体制で、なんとか倒せたが、戦闘に時間がかかった。
このダンジョンのボスは、すべてゴーレムだ。素材はフロアによって異なるが、硬くて防御力が高く、こちらの攻撃がなかなか通らない。しかもゴーレムの攻撃に当たってしまうと、ダメージが大きい。最終的に体内にある核を壊せば倒れるが、核にたどり着くまでが大変で、核を露出させるために少しずつ周りを削っていくのに時間がかかった。
セーフティーエリアに戻って休憩だ。長い戦闘を終えて、みんなへとへとになっている。剣よりも魔法のほうが効率が良いので、魔法を多用した結果の魔力切れだ。
獣道が前回他のパーティーと合同で倒した時は、相手のパーティーが6人で、魔法使いもいたので、もう少し楽に倒せたそうだ。
「これを1日4戦はきついな」
「朝、昼、行けても夕方の3回が限界だな」
『(俺が行くぞ)』
ブランが乗り気だ。これ行くしかないやつだ。
ということで、ブランのお遊びの時間です。
下層の前半ではフロアに散らばるモンスターを追いかけまわして楽しそうだったけど、その後はあまり戦闘していないから、動きたくてうずうずしている。前回のフロアボス戦の5人の戦闘が歯がゆかったみたいだし、鼻歌でも歌いそうな雰囲気でボス部屋に向かっている。
獣道のみんなも見たいと希望し、ブランが了承したので、全員でフロアボスの部屋に入る。
光が集まって、ゴーレムが出現したところで、ブランがロケットスタートで跳んで行った。
足や手にかじりついて転倒させ、手や足をもぎ取ろうと、爪でひっかいている。ゴーレムもブランを引きはがそうと手足を振り回して、たまにブランが大きくとばされたりしていて、どったんばったん大騒動だ。
「魔法は?通じない、のか?」
「防御力が高いのを、殴って倒すのが楽しいらしい」
「それは、どういう……」
「ブランにはここのボスは遊び相手みたい」
獣道のみんながあ然としている。まあそうだよね。自分たちが苦戦したボス相手に遊んでるんだもんね。
しばらくかじったりひっかいたりして、ゴーレムの足が両方とも取れて立ち上がれなくなったところで、ブランが戻ってきた。満足したらしい。
『(アル、魔剣を試してみろ)』
獣道とシリウスと一緒に攻略した、ゾヤラのブロキオンの最下層で、アルは魔剣を手に入れたけど、そういえば使ってない。
ブロキオンの最下層のボスは、僕は存在が許せないくらいに嫌いな首なし騎士で、僕はそのドロップ品も触りたくない。腐った首を持ってる騎士がドロップした剣なのだ。関係ないと分かっているけど、生理的に受け付けないのだ。
僕が身構えた雰囲気にアルが苦笑しながら、マジックバッグから魔剣を取り出して、ゴーレムに向かっていく。
「お、あの時の魔剣か」
「いつも使ってないの?」
「あれから初めて見ました。あれ以来、苦戦する相手にも会ってないし」
転んで、バタバタと手を動かしているゴーレムの、まずは肩の部分を狙って一閃したら、手が外れた。アルも驚いているみたいだ。
その後胴体を斬りつけると、深く傷が入った。すごい。前は全く歯が立たないカボチャをみんなで少しずつ削っているみたいだったのに、今はスイカだ。
ブランに倒してしまっていいか確認して、アルはゴーレムの胸の奥にある核を魔剣で一突きした。ゴーレムは光になって、その光が集まって、宝箱が形作られた。どうせマジックバッグ1つしか入ってないんだから、宝箱にしなくてもいいんじゃないかなあ。
次の回は、魔剣をもったアルひとりでどこまで戦えるのか試してみたところ、楽勝とはいかないまでも倒すことができた。
まだ魔剣に慣れていないのと、一度ゴーレムの攻撃を受けてしまうと、ひとりでは態勢を立て直す時間が作れないので、ところどころブランがサポートしていた。
今日の戦闘の結果、フロアボス部屋への挑戦について、朝一は5人で魔剣を使わずに挑戦、その後ブランを挟んで、アルは魔剣をつかって5人で挑戦、最後はブランとアル、の4回挑戦することに決まった。体力魔力に余裕があるときは、間でフロアのモンスターから魔石採取だ。
フロアボスへの挑戦は、順調に進んだ。
アルが魔剣であまり苦労せず倒すのを見た獣道が発奮したのだ。魔剣を使わないアルと5人で何とか倒せている現状から、獣道の4人だけで倒せるようになることを目標にかかげ、修行として取り組み始めた。
当初は5日間の予定だった下層2つ目のフロアボスも、獣道の4人だけで倒せるようになるまで、とスケジュールを変更し、戦闘が安定してくると、アルはサポートに回るようになり、4回のうち2回が獣道の修行、1回がブランがサポートしてのアルの修行、1回がブランのお遊びの時間だ。
そして、フロアボス挑戦の合間には、ブランがフロア中を駆け回って魔石のドロップを量産している。
「ユウ、大丈夫か?飽きてないか?」
「ブランが楽しそうだからいいよ」
「ああ、水を得た魚というかなんというか、楽しそうだな」
ブランのはしゃぎっぷりに、獣道もみんなも苦笑いだ。他のダンジョンでは下層と言えど他人の目があるので、ここまで何日も自由にすることはできない。
「毎年冬はここに潜ってもいいかも。今後も魔石は必要だし、マジックバッグが普及したら、アイテムボックス持ちの待遇も変わるかなって」
「そうだな」
「その時は俺たちも誘ってくれ」
「ああ」
「料理が上手な口が堅いSランクの人いないかなあ」
「キッチンを持ち込むつもりか!?」
「ユウ、すごいこと考えるね」
長期滞在するなら、居心地よくするのは必要だよ。衣食住の住はそれなりに充実させたから、そうなると食でしょう。アイテムボックスで出来立てが食べられるけど、目の前で料理が出来上がるワクワクもいいよね。
獣道が探しておいてやるよと言ってくれたので、望みは薄いだろうけど期待はしておこう。
マジックバッグよりも修行がメインになっているフロアボス挑戦だけど、当然ながらマジックバッグも回収している。
途中の休息日には4回ともブランが意気揚々と遊びに行き、結局16日間挑戦したので、マジックバッグは64個手に入れた。容量大だけでなく、容量中の時間遅延に加え、容量小と容量中の時間停止も出た。数をこなせばいろいろ出るものだな。
時間停止が出た時は、獣道も大いに盛り上がった。これは1つ獣道が買い取る予定だ。
また、フロアボス戦の合間にブランが走り回ったおかげで、付与用の魔石も大量に集まった。この階層だと大きい魔石が多いが、小さい魔石はギルドから買い取れるので、アイスの付与もはかどる。ブラン様様だ、ありがとね。
そもそも僕がボス部屋に行く必要は一切ないのだけれど、もしもの時にブランに助けてもらいたいので、一緒にボス部屋に行く。ブランは、獣道のことは信用しているのか、喋りこそしないものの、形だけシルバーウルフの擬態をしているだけで、魔法も使いたい放題だ。たぶん必要があれば喋るんだろう。
フロアボスとの戦いは、剣士5人というちょっと珍しいチームだったけど、獣人の身軽さとか怪力とか身体能力高さを見せつけて、圧勝した。すごいな。
前回Sランク2パーティーで攻略したときも、ここのフロアボスまでは、1パーティーでも倒せると感じたそうだ。
数時間休んで、次は獣道だけで、その次はアルとブランで、とメンバーを変えて倒していく。
2回挑戦してお昼ご飯、2回挑戦して夕ご飯、物足りないと夕ご飯の後もう1回挑戦して、1日を終える。
3日間フロアボスと戦い続け、途中で飽きたからとフロアにいるモンスターを魔石に変えたりもして、15回マジックバッグのドロップ品を手に入れ、全て容量中だった。
マジックバッグの容量は、便宜的に大中小と分類されるが、大きさはまちまちで、ギルドが基準を決めている。
時間遅延のどれくらいゆっくりになるかもそれぞれ異なるが、普通に時間が過ぎるものと、中の時間が止まっているもの以外は、すべて時間遅延とまとめられる。
容量大をあげてコーチェロくんに怒られたので、サジェルに聞いて勉強した。僕の感覚では、容量小が衣装ケース、容量中が車、容量大がワンルーム、容量特大が船のコンテナのイメージだ。
そう考えると、アイテムボックスは反則級のチートだな。
7日かけて、次のフロアボスのいる階層まで移動した。
予定を変えて、今までのように魔石を得るためにモンスターを倒すのはやめ、次のフロアボスのいる階層までは移動重視で進んだ。
ここのフロアボスには5日間挑戦する予定だが、前のフロアボスの3日間ですら途中で飽きたのだから、5日間フロアボスだけに挑み続けるのはやめて、フロアボスの合間に普通のモンスターを挟み、そこで魔石を集める方針に変えた。
休憩も、3日に1度午前中を休みにし、疲労がたまってきたと思ったら丸1日休みにする予定だ。
午前中が休みの日の前の日は、アルと一緒に寝ている。ぐっすり眠れるので、翌日寝坊してもいいように、食事は傷まない冷めてもいいものを獣道に渡しておいた。
「お風呂入りたいなあ。お湯を湯船ごと持ってきちゃおうかな」
「ユウ、ダンジョンではやめてくれ。もしあふれが起きたら、裸で逃げる気か?」
「……たしかにやめたほうがいいね」
お風呂は諦めるが、ダンジョンライフをより快適にするには何が必要かなあ。
「大きいサイズのベッド買いたい」
「ベッドを1つにするのか?」
「そうしたら、ブランとアルと両方一緒に寝れるから」
「そうだな。春になったら久しぶりに王都に行くか。ユウ、続きは地上に戻ってから考えよう。そろそろ眠れ」
「うん。おやすみ」
下層2つ目のフロアボスは、なかなか手ごわい。獣道4人とアルの剣士5人体制で、なんとか倒せたが、戦闘に時間がかかった。
このダンジョンのボスは、すべてゴーレムだ。素材はフロアによって異なるが、硬くて防御力が高く、こちらの攻撃がなかなか通らない。しかもゴーレムの攻撃に当たってしまうと、ダメージが大きい。最終的に体内にある核を壊せば倒れるが、核にたどり着くまでが大変で、核を露出させるために少しずつ周りを削っていくのに時間がかかった。
セーフティーエリアに戻って休憩だ。長い戦闘を終えて、みんなへとへとになっている。剣よりも魔法のほうが効率が良いので、魔法を多用した結果の魔力切れだ。
獣道が前回他のパーティーと合同で倒した時は、相手のパーティーが6人で、魔法使いもいたので、もう少し楽に倒せたそうだ。
「これを1日4戦はきついな」
「朝、昼、行けても夕方の3回が限界だな」
『(俺が行くぞ)』
ブランが乗り気だ。これ行くしかないやつだ。
ということで、ブランのお遊びの時間です。
下層の前半ではフロアに散らばるモンスターを追いかけまわして楽しそうだったけど、その後はあまり戦闘していないから、動きたくてうずうずしている。前回のフロアボス戦の5人の戦闘が歯がゆかったみたいだし、鼻歌でも歌いそうな雰囲気でボス部屋に向かっている。
獣道のみんなも見たいと希望し、ブランが了承したので、全員でフロアボスの部屋に入る。
光が集まって、ゴーレムが出現したところで、ブランがロケットスタートで跳んで行った。
足や手にかじりついて転倒させ、手や足をもぎ取ろうと、爪でひっかいている。ゴーレムもブランを引きはがそうと手足を振り回して、たまにブランが大きくとばされたりしていて、どったんばったん大騒動だ。
「魔法は?通じない、のか?」
「防御力が高いのを、殴って倒すのが楽しいらしい」
「それは、どういう……」
「ブランにはここのボスは遊び相手みたい」
獣道のみんながあ然としている。まあそうだよね。自分たちが苦戦したボス相手に遊んでるんだもんね。
しばらくかじったりひっかいたりして、ゴーレムの足が両方とも取れて立ち上がれなくなったところで、ブランが戻ってきた。満足したらしい。
『(アル、魔剣を試してみろ)』
獣道とシリウスと一緒に攻略した、ゾヤラのブロキオンの最下層で、アルは魔剣を手に入れたけど、そういえば使ってない。
ブロキオンの最下層のボスは、僕は存在が許せないくらいに嫌いな首なし騎士で、僕はそのドロップ品も触りたくない。腐った首を持ってる騎士がドロップした剣なのだ。関係ないと分かっているけど、生理的に受け付けないのだ。
僕が身構えた雰囲気にアルが苦笑しながら、マジックバッグから魔剣を取り出して、ゴーレムに向かっていく。
「お、あの時の魔剣か」
「いつも使ってないの?」
「あれから初めて見ました。あれ以来、苦戦する相手にも会ってないし」
転んで、バタバタと手を動かしているゴーレムの、まずは肩の部分を狙って一閃したら、手が外れた。アルも驚いているみたいだ。
その後胴体を斬りつけると、深く傷が入った。すごい。前は全く歯が立たないカボチャをみんなで少しずつ削っているみたいだったのに、今はスイカだ。
ブランに倒してしまっていいか確認して、アルはゴーレムの胸の奥にある核を魔剣で一突きした。ゴーレムは光になって、その光が集まって、宝箱が形作られた。どうせマジックバッグ1つしか入ってないんだから、宝箱にしなくてもいいんじゃないかなあ。
次の回は、魔剣をもったアルひとりでどこまで戦えるのか試してみたところ、楽勝とはいかないまでも倒すことができた。
まだ魔剣に慣れていないのと、一度ゴーレムの攻撃を受けてしまうと、ひとりでは態勢を立て直す時間が作れないので、ところどころブランがサポートしていた。
今日の戦闘の結果、フロアボス部屋への挑戦について、朝一は5人で魔剣を使わずに挑戦、その後ブランを挟んで、アルは魔剣をつかって5人で挑戦、最後はブランとアル、の4回挑戦することに決まった。体力魔力に余裕があるときは、間でフロアのモンスターから魔石採取だ。
フロアボスへの挑戦は、順調に進んだ。
アルが魔剣であまり苦労せず倒すのを見た獣道が発奮したのだ。魔剣を使わないアルと5人で何とか倒せている現状から、獣道の4人だけで倒せるようになることを目標にかかげ、修行として取り組み始めた。
当初は5日間の予定だった下層2つ目のフロアボスも、獣道の4人だけで倒せるようになるまで、とスケジュールを変更し、戦闘が安定してくると、アルはサポートに回るようになり、4回のうち2回が獣道の修行、1回がブランがサポートしてのアルの修行、1回がブランのお遊びの時間だ。
そして、フロアボス挑戦の合間には、ブランがフロア中を駆け回って魔石のドロップを量産している。
「ユウ、大丈夫か?飽きてないか?」
「ブランが楽しそうだからいいよ」
「ああ、水を得た魚というかなんというか、楽しそうだな」
ブランのはしゃぎっぷりに、獣道もみんなも苦笑いだ。他のダンジョンでは下層と言えど他人の目があるので、ここまで何日も自由にすることはできない。
「毎年冬はここに潜ってもいいかも。今後も魔石は必要だし、マジックバッグが普及したら、アイテムボックス持ちの待遇も変わるかなって」
「そうだな」
「その時は俺たちも誘ってくれ」
「ああ」
「料理が上手な口が堅いSランクの人いないかなあ」
「キッチンを持ち込むつもりか!?」
「ユウ、すごいこと考えるね」
長期滞在するなら、居心地よくするのは必要だよ。衣食住の住はそれなりに充実させたから、そうなると食でしょう。アイテムボックスで出来立てが食べられるけど、目の前で料理が出来上がるワクワクもいいよね。
獣道が探しておいてやるよと言ってくれたので、望みは薄いだろうけど期待はしておこう。
マジックバッグよりも修行がメインになっているフロアボス挑戦だけど、当然ながらマジックバッグも回収している。
途中の休息日には4回ともブランが意気揚々と遊びに行き、結局16日間挑戦したので、マジックバッグは64個手に入れた。容量大だけでなく、容量中の時間遅延に加え、容量小と容量中の時間停止も出た。数をこなせばいろいろ出るものだな。
時間停止が出た時は、獣道も大いに盛り上がった。これは1つ獣道が買い取る予定だ。
また、フロアボス戦の合間にブランが走り回ったおかげで、付与用の魔石も大量に集まった。この階層だと大きい魔石が多いが、小さい魔石はギルドから買い取れるので、アイスの付与もはかどる。ブラン様様だ、ありがとね。
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